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トパーズ
第16章 パリへ
2人が外に出た後、
グランマと古めかしい大きな厨房で、
いくつか焼き菓子を作った。

料理人のおじいさんが、
ピクニックバスケットにサンドイッチやフルーツを別に用意してくれる。


随分経っても戻らなくて心配になって、
庭先に出ると、
楽しそうにのんびり2人は戻って来た。


「明日の教会も見せて貰って、
葡萄畑やワイナリーも見せて貰ったよ?
羊や牛たちに、
チーズの工房も。
それとラベンダー畑も…」と言って、
ラベンダーを一束、
私にプレゼントしてくれた。


「麻衣子さんは本当に、
お城のお姫様なんですね?」と山田くんが言うと、

「うんうん。
麻衣子は私達のお姫様だよ。
王子様、宜しく頼むよ」とグランパは言った。


「僕はまだ学生で、
力も財産もないですが、
麻衣子さんの笑顔を全力で守ります」と言って、
私の手を握ってくれる。


「いつでも、何度でもここに遊びに来てくださいね?
わたくし達も、いつまで元気で過ごせるかは判らないけど」とグランマが言うので、
私は泣きそうになってしまう。


「あら!
ベベちゃんはいつまでも泣き虫さんね?
わたくし達、2人の赤ちゃんを見るまでは死にませんから。
麻衣子ちゃんがここで夏を過ごした頃みたいに、
あなた達のベベちゃんも、
ここで夏休みを楽しめるまで、
元気でいないとね?」と笑った。


「何もない田舎だから、
本当にのんびり出来るよ?
こっちの大学だったら、
まだ顔は利くから、
留学とか、仕事の口が必要なら、
私が元気なうちに言って欲しいな」とグランパは言う。


「お腹、空いたでしょ?
お庭で軽食をいただきましょうね?」とグランマが言うと、
メイドさん達が外に日除けのパラソルや椅子とテーブルを並べ始めてくれる。

4人で楽しく、
ピクニックのようにサンドイッチを摘んだり、
お菓子を食べながらお茶を飲んだ。



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