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トパーズ
第16章 パリへ
「明日は楽しみね?
日本でもホテルとかで披露宴するだろうけど、
わたくし達はとても長時間飛行機には乗れないから、
お写真で様子を聞かせて貰うわね?」とグランマは言った。


「花嫁の父の代わりに、
グランパと明日、歩きたいな?」

「いや、ピエールが楽しみにしてたぞ?」

「でも、ピエールはママのパートナーだけど、
私は3回しか会ったことないのよ?
それより、グランパと歩きたい」

「でも、とても張り切っていたみたいよ?
だったら、左右にそれぞれ、腕を組んで貰ったら?
うちの教会なんだから、
好きにやらせてもらいましょう?」と、
グランマがニッコリ笑った。


夕食は普段は質素なのが、
家の習慣だったので、
ごく簡単なお野菜たくさんのスープやコールドミート、
カンパーニュと果物をいただいた。

食事の前の、グランパのお祈りも久し振りだった。


「今夜は、早く寝なさい。
明日、綺麗な花嫁さんで居る為にもね?」と、
グランパにウィンクされる。


「あら!
たっぷり愛されて眠った方が、
綺麗になるんじゃないかしら?」


「それもそうだな?
とにかく、早寝するようにな?」と言われて、
部屋に戻った。



「今夜は早く寝ようね?」と言って、
キスをして、抱き合って寝た。

朝、鶏の声で早くに目が覚めたので、
そのまま、セックスした。

なんとなく、
直感的に授かったような気がして、
また二度寝した。



そして、また寝ぼけていると、
メイドさんがバスタブにお湯を張りに来てくれていた。

私がばあやと呼んでいる、
最古参のメイド長だった。


「マリー、ありがとうね。
今日、教会で結婚式挙げるの。
良かったら参列してね?
グランマには私から言っておくから。
小さい時から私の面倒を見てくれて、
ありがとう」と、頬にキスをした。


「まあまあ、小さかったお嬢様が、
お嫁様になるなんて、
夢のようです」と泣いて喜んでくれる。


「なるべくここにも来れるようにするけど、
グランパとグランマをこれからも宜しくね?
それに、マリーも身体に気をつけてね」とハグした。




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