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トパーズ
第16章 パリへ
お昼前に親族が集まってきた。
一休みしてから、
教会に集まり、結婚式を執り行った。


花嫁のエスコートは、
グランパとピエールにして貰うことにした。

長いベールは、
小さい頃からここに来ると面倒を見て貰っていたマリーとマリーの娘にお願いした。
2人ともきっちりとした教会用の服に着替えてくれていた。


神父様の前で、私は山田くんに引き渡される。

神父様から祝福を頂き、
ベールを上げてキスをして貰う。

指輪も交換して、
無事に結婚式を終えた。


グランパの館の大きい方のダイニングで、
家族全員揃って早めの晩餐を取った。


伝統的なフランス料理で、
メインの鴨の一部は、
昨日グランパと山田くんが仕留めてくれたものだったそうで、
だからなかなか帰って来なかったのねと思った。

ワインも領地で作られているもので、
私の生まれた年のものが振る舞われた。


私はお酒がとても弱いことに気づいたばかりだったので、
舐める程度だけにしておいた。

グランパは、
「今年のワインの一番出来が良い物は、
麻衣子さんとタケイトさんの結婚記念として、
販売せずに保管しておくよ?
一族で集まる時に飲みましょう」と嬉しそうに言った。



会食が終わると、お客様達は一足早くパリに戻って行ったけど、
私達はもう一晩、泊めて貰うことにした。

思いの外、高齢になってしまっていたグランパ達と少しでも一緒に過ごしたかったからだった。


翌日、名残惜しかったけど、帰国も迫っていたので、
車を出して貰ってパリのホテルに送り届けて貰った。


エルメスに行きたいという山田くんのお祖母様に付き合って、
本店に行った。

中学の頃にグランパと馬具を買い求め時の担当者が居たので、
声を掛けると覚えていてくれて懐かしそうな顔をしてくれた。


昨日、グランパの領土の教会で結婚式を挙げたことを言うと、
お祝いにとペアのコーヒーカップを箱に入れてリボンを掛けながら、
私の馬の話をした。

昨日は私ではなく、彼が私の馬に乗って、
グランパと領土を廻ったと言うと、
「おめでたなの?」と直球で訊かれて、
「多分まだです」と答えた。

そんな話をしていたので、
お祖母様が所望していたバッグもすんなり出してくれた。

その中からクロコダイルのバーキンと、
クシュベルの黒の大きいバーキンを買っていた。
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