この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
トパーズ
第16章 パリへ
物欲がない私は、2つも高価なバッグを買うお祖母様に驚いてしまっていた。

そして、
「こちらの傷が目立たない方は、麻衣子さんの通学用に使ってね?
私からの結婚祝いよ?」と言われて、
更に驚いて、山田くんを見てしまう。


「あの…学生にこんな高価なものは…」と言うと、

「あら!
50年も60年も使えるんだから、
割り算したらそんなに高価ではないわ?
苦楽を共にして一緒に歳を取れるバッグですもの」

「ありがとうございます」と頭を下げた。


一緒に来ていたお祖父様が、
「梨香子は平気で勝手にファミリーカードでエルメスだ、シャネルだって買い物してたけど、
物欲もなくなってしまったな」と呟いた。


それなら!って思って、
一度ホテルにお2人を送ってから、
山田くんとお店に戻って、
ギフトを選ぶことにした。

華やかなお祖母様に似合うもの。
クールなお母様に似合うもの。
物静かな祖母に似合うもの。
元気な母に似合うもの。
儚いグランマに似合うもの。

そして、
威厳のあるお祖父様に似合うネクタイ。
上品なお父様に似合うネクタイ。
生真面目な祖父に似合うネクタイ。
ユーモアのあるピエールに似合うネクタイ。
グランパは殆どネクタイはしないのでカフスピン。


一人一人、包んで貰って、
ホテルに届けて貰うことにした。


「自分のものは?」と山田くんに言われたけど、
「私、スカーフとか巻かないよ?」と言うと、
スタッフさんが温かくて上質なストールを勧めてくれた。


「札幌の冬、寒そうだから、
これにしようか?」と言って、
お揃いでいただくことにした。


支払いは、みんなへのお礼だから割り勘しようね?と言って、
ひとまず、山田くんが支払おうとしたけど、
「ダメ。
それ、山田家のファミリーカードでしょ?
私が支払っておく!」と、
自分のカードで支払った。
/250ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ