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トパーズ
第16章 パリへ
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物欲がない私は、2つも高価なバッグを買うお祖母様に驚いてしまっていた。
そして、
「こちらの傷が目立たない方は、麻衣子さんの通学用に使ってね?
私からの結婚祝いよ?」と言われて、
更に驚いて、山田くんを見てしまう。
「あの…学生にこんな高価なものは…」と言うと、
「あら!
50年も60年も使えるんだから、
割り算したらそんなに高価ではないわ?
苦楽を共にして一緒に歳を取れるバッグですもの」
「ありがとうございます」と頭を下げた。
一緒に来ていたお祖父様が、
「梨香子は平気で勝手にファミリーカードでエルメスだ、シャネルだって買い物してたけど、
物欲もなくなってしまったな」と呟いた。
それなら!って思って、
一度ホテルにお2人を送ってから、
山田くんとお店に戻って、
ギフトを選ぶことにした。
華やかなお祖母様に似合うもの。
クールなお母様に似合うもの。
物静かな祖母に似合うもの。
元気な母に似合うもの。
儚いグランマに似合うもの。
そして、
威厳のあるお祖父様に似合うネクタイ。
上品なお父様に似合うネクタイ。
生真面目な祖父に似合うネクタイ。
ユーモアのあるピエールに似合うネクタイ。
グランパは殆どネクタイはしないのでカフスピン。
一人一人、包んで貰って、
ホテルに届けて貰うことにした。
「自分のものは?」と山田くんに言われたけど、
「私、スカーフとか巻かないよ?」と言うと、
スタッフさんが温かくて上質なストールを勧めてくれた。
「札幌の冬、寒そうだから、
これにしようか?」と言って、
お揃いでいただくことにした。
支払いは、みんなへのお礼だから割り勘しようね?と言って、
ひとまず、山田くんが支払おうとしたけど、
「ダメ。
それ、山田家のファミリーカードでしょ?
私が支払っておく!」と、
自分のカードで支払った。
そして、
「こちらの傷が目立たない方は、麻衣子さんの通学用に使ってね?
私からの結婚祝いよ?」と言われて、
更に驚いて、山田くんを見てしまう。
「あの…学生にこんな高価なものは…」と言うと、
「あら!
50年も60年も使えるんだから、
割り算したらそんなに高価ではないわ?
苦楽を共にして一緒に歳を取れるバッグですもの」
「ありがとうございます」と頭を下げた。
一緒に来ていたお祖父様が、
「梨香子は平気で勝手にファミリーカードでエルメスだ、シャネルだって買い物してたけど、
物欲もなくなってしまったな」と呟いた。
それなら!って思って、
一度ホテルにお2人を送ってから、
山田くんとお店に戻って、
ギフトを選ぶことにした。
華やかなお祖母様に似合うもの。
クールなお母様に似合うもの。
物静かな祖母に似合うもの。
元気な母に似合うもの。
儚いグランマに似合うもの。
そして、
威厳のあるお祖父様に似合うネクタイ。
上品なお父様に似合うネクタイ。
生真面目な祖父に似合うネクタイ。
ユーモアのあるピエールに似合うネクタイ。
グランパは殆どネクタイはしないのでカフスピン。
一人一人、包んで貰って、
ホテルに届けて貰うことにした。
「自分のものは?」と山田くんに言われたけど、
「私、スカーフとか巻かないよ?」と言うと、
スタッフさんが温かくて上質なストールを勧めてくれた。
「札幌の冬、寒そうだから、
これにしようか?」と言って、
お揃いでいただくことにした。
支払いは、みんなへのお礼だから割り勘しようね?と言って、
ひとまず、山田くんが支払おうとしたけど、
「ダメ。
それ、山田家のファミリーカードでしょ?
私が支払っておく!」と、
自分のカードで支払った。
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