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トパーズ
第17章 東京から札幌へ
マスターさんに紹介していただいた札幌市内の老舗のジャズバーにも伺ってみた。

家からも程近くて、
とても感じが良い老夫婦のお二人が経営されていて、
昼間ランチ営業をしているようだった。

グランドピアノやドラムセット、
ウッドベースが置いてあって、
マスターさんはドラマーで、
奥様はピアノを弾くということだった。



「ちょっと弾いてみる?」と言われて、
ピアノの前に座って、少し弾いてみる。


「わー。
やっぱりグランドピアノ、良いですね?
こっちにはアップライトしか持って来れなくて…」と言いながら、
『オータム・リーブス』をゆったり弾き始めた。

岳人さんもケースからギターを出して、
静かに調弦すると演奏に加わる。

マスターさんまで、
ドラムを静かに叩き始めた。

途中でテンポアップして、
ソロを回して言って、
楽しく演奏を終えると、
奥様やお客様が拍手をしてくださるので、
立ち上がってお辞儀をした。


「もう一曲、やろうか?」とマスターさんが小さく5拍子で叩き始めるので、
私も小さくそれに合わせて『テイク・ファイブ』を弾き始めると、
嬉しそうにマスターさんが頷く。

岳人さんがベースラインを弾き始めると、
カウンターに座っていた白髪のおじさまが横に置いていたケースを開けて、
サックスを手にするのが見えたので、
そのまま静かに繰り返していると、
調整して立ち上がると私の隣に立つ。

少しずつ音量を上げて、
マスターさんがカウントを出して、
サックスのメロディラインが始まった。

とても上品な音で、聴いていても気持ちが良い。

最後まで演奏すると、上品にお辞儀をする。
拍手が起こる。


悪戯っぽく笑った私は、
「マイクを…」と奥様にお願いして、
親指を上に向けると、
自分のキーに転調する。
岳人さんもそれについてくる。

岳人さんが小さい声でサックスさんにキーを言ってる。

マイクの位置を合わせてから、
歌い始めると、
また、拍手と口笛が聴こえる。

気持ち良く歌い切って、
また、親指を下に向けて原曲キーに戻してから、
ソロを回していった。


岳人さんはギターソロに『ミッション・インポッシブル』のメロディを混ぜ込み、
私は本来より低いキーだけど、スキャットしながらピアノソロを弾いて、
マスターさんにもサックスと掛け合いながらのソロを回した。
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