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トパーズ
第17章 東京から札幌へ
土曜日ごとに演奏に行くようになった。
合間に飲み物やフードを運ぶのを2人で手伝ったりした。

新学期も始まったけど、
わざわざ周りに結婚したことを言うのもどうかな?と思って、
指輪は嵌めていたけど、
これまで通り過ごしていた。

夏休み前と変わったことは、
抜け殻のようだった私が、元気になったことみたいで、
それまで意識もしてなかった周りの人達とも話をしたり、付き合うようにもなっていった。

岳人さんと一緒に、
授業は全て出席するしノートも取る。

同じクラスでも、
麻雀するとか、二日酔いとか言ってサボる人も増えてきて、
少しずつ席が空いていることもあったけど、
秋は深まっていった。

学園祭で、演奏してみようか?と思って、
かといって部活みたいなものに所属するのもどうかと思って、
実行委員の人に訊きに行ってみると、
「屋台とかのスペース1つ使ってやれば?」と言われた。

一番端っこのスペースを借りて、
適当にやらせて貰うっていうことになった。


ミラノにその話をしたら、
「面白そうだから、行く!」ってことになって、
zoomで曲を決めたり、
アレンジやキーを確認したりして準備した。


折角だからと、
葉書サイズのフライヤーを作った。
表面は高校の時に写真部の人が撮ってくれた4人の写真を使って、
バンド名も当時のもの、
裏面は今演奏させて貰ってるジャズバーの案内にしてみた。


一番目立たない処を選んだけど、
朝イチから通り掛かりの人が足を止めたことから始まって、
どんどんお客さんが増えていった。

クラスメートや医学部の先輩らしき人もたくさん来てくれてたようだった。


30分演奏して、30分はコーヒーマシンでコーヒーを出すサイクルで始めたけど、
あっという間にコーヒーのカートリッジは足りなくなり、
交通整理にと警備の人が来て、
午後には実行委員会の人が、
「ちょっと迷惑だから…」とそこでの演奏を止められてしまった。

仕方なく、コーヒー屋台だけやりつつ、
フライヤーを渡して、
芝生の処で生音でゲリラ的に演奏した。


輪になってみんなで歌ったりしてるだけで、
楽しくなってしまった。


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