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トパーズ
第18章 オータム・イン・ニューヨーク
翌日は市内をお散歩して過ごした。

ミケーレの身長と体重に丁度良さそうなお洒落なステッキを選んで、文字入れしてから包んで貰った。

「これなら、上品な雰囲気だし、
毎日使って貰えそうだね?」と言うと、

「麻衣子さん、ありがとう」とハグしてキスした。


「いつも恥ずかしがり屋さんなのに、
欧米人みたいよ?」と笑った。


こっそり帰りに渡したいからと言って、
一度ホテルに置いてから、
一休みして、ミケーレの画廊に行った。

今日も同じタイミングでドアから出て、
鍵を3つ掛けてにこやかに「こんばんは」と言うので、
私はイタリア語で挨拶を返した。


「マイコはイタリア語を喋るの?」と嬉しそうに訊くので、
「少しだけ。
高校の同級生でミラノ帰りの子が居て、
挨拶程度を教えて貰ったから」と言って笑った。


「マイコは向日葵のように明るくて、
でも、ジャスミンのように控えめなのに存在感があるね?」と言われて、

イタリア語で「ありがとう」と答えた。


「前に教えて貰った『ベラ・ノッテ』なら、
まだ歌えるかな?」と言うと、

「んー。
ギター持ってきてないからね?」と岳人さんが静かに言った。


「オンボロのギターなら、
バックヤードにあるけど、どうかな?
もう弦がどうにかなってるかな?」とミケーレが言う。


「どんなギターですか?
エレキギター?」


「いや、とても古いスペインのギターだよ」と言った。


「後で弦を張り替えてみましょうか?」と岳人さんが言うと、
ミケーレが意外そうな顔をした。


「岳人さん、ギターが上手なんですよ?
私、教えて貰ったけど、
厳しくていつも泣かされてたの」と言うと、
3人で声を立てて笑った。


ダイアン・フォン・ファステンバーグのお店で、
服を見立ててくれた。

私は地味な無地の黒いラップワンピースを選んだけど、
ミケーレは薄手のシルクシフォンに華やかな花模様のプリントが施されたかなり長い丈のドレスを薦めた。

そして、
「岳人さんはどう思う?」と訊くと、
ローゲージで暖かそうなチャコールグレーのロングカーディガンを選んだ。
前を止めるとワンピースやコートとしても着れるデザインのようだった。

ミケーレは笑いながら、
「どれを着る?」と訊くので、
「ラップワンピース!」と言うと、
「それを着ていくから、残りはホテルに」と言った。
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