この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
トパーズ
第18章 オータム・イン・ニューヨーク
翌日の午前中、リモワのスーツケースを2つ買った。

そして、取り敢えず夜のバレエに着て行くものを身につけてから、
それ以外の増えた物をそれぞれ、ひとまず詰めていった。

靴は型崩れしないようにシューキーパーをしてから箱に入れるので、
結構嵩張るし、
シャネルのマトラッセも潰れないように箱に入れて持ち帰ることにしたから箱が嵩張る。
服もそれぞれガーメントバッグに入れてから収めていくと、
そんなにコンパクトにはならない。
でも、ゆったりとは入りそうだった。

これで、ギターを持ち帰りなさいと言われたら、
荷物が多すぎて大変になりそうだねと言って笑った。

急に休むことでご挨拶した先生や、ノートを頼んだ友人へのお土産も、今日のうちに買ってスーツケースに入れようという話になった。

夜、帰宅したら、着ていた服を一晩掛けておいてから仕舞って、
翌日飛行機に乗る時の服と靴を出しておく。
そして、洗濯し損なったものと直前まで身につけていた部屋着なんかを纏めて入れれば大丈夫かな?という作戦を立てた。


そこまで終わったらホッとした気持ちになって、
「これらを運んでください」と書いたメモとチップをまとめた荷物の所に置いて、
外出することにした。
千代紙で折った鶴を添えるのは、
グランマから教えて貰った習慣だった。


近くのお店でいくつかお土産を選んで、
ホテルに預けて、
コンシェルジュからバレエのチケットを受け取って、
ミケーレの画廊に向かった。


上品な小振りの革のバッグを持ったミケーレが扉の鍵を締めていたので、
小走りして岳人さんがバッグを持った。


「こんばんは」と言って、
ハグとキスの挨拶した。

タクシーを止めて、会場に向かった。


子供の頃から毎年、
12月はくるみ割り人形のバレエを観ていたけど、
高校2年からはママもパリに行ってしまったし、
祖母もなかなか都内までは出て来なくなったから、
その習慣がなくなってしまっていた。


「家族で年末にバレエを観るの、嬉しいな」と言うと、
ミケーレが涙ぐんでいる。

「そんな習慣、あったの、知らなかった」と岳人さんが笑う。

「じゃあ、これから習慣にして?
クリスマスシーズンは、このプログラムを家族で観るの。
寝ちゃっても良いよ?」と私も笑った。
/250ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ