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トパーズ
第19章 結婚披露宴とその後
私達が知り得た参列者はここまでで、
あとは大人の事情で招待する人の名簿が別に作られていて、
そちらは東京と鎌倉で、
主にお祖父様達が決めているようだった。


山田くん側からは、
大学関係では私達があったこともない総長や学部長、教授達に声を掛けていたようだし、
お祖父様やお父様の関係する医師会の方や、
厚生労働大臣やお役人の方、
私の祖父の関係から、
弁護士会とか法学者の方、
法務大臣やお役人の方にも声を掛けているらしく、
「なんなら、内閣総理大臣でも呼んじゃえば良いのに」と笑ったら、
本当にお声は掛けてると言われてしまった。


「岳人さん、なんか怖いよ。
凄くない?」と言うと、

「まあ、大人の事情なんだろうから。
僕達には関係ないよ」とおっとりした顔で笑っていた。



12月になって、
札幌のイルミネーションも華やかになってきた。

そろそろ生理が来るかなと思ってても、
やって来ない。

ぬか喜びさせてもいけないし、
旅行とかも行ってたから、
身体がびっくりして遅れてるだけかなとも思っていた。

授業もほぼ終わって、
披露宴の為に東京に帰省する準備をしていた時に、
山田くんが、
「これ…」とミケーレが持たせてくれたラッピングされたものを出してきた。


「えっ?
まだ、開けてなかったの?」

「なんか、開けるの怖くて…」

「じゃあ、今、開けよう!」と言って、
2人で開けると、
ウィンドウに飾ってあったあの写真が入った額だった。


古い手紙と、新しいカードが入っていた。

古い手紙は、お母様がミケーレに書いたもので、
新しいカードは、ミケーレからお母様宛のものと、
私達2人に宛てたものだった。

私達へのカードには、
会えてとても嬉しく幸せだったことと、
自分の残り少ない人生でまた会えたら本当に嬉しいことだと綴っていた。
そして、お母様宛のカードは、
自分が亡くなったら、
この写真と一緒に渡して欲しい。
でも、渡せるような状態でなければ、
私達が読んで処分して欲しいと書いてあった。


私達はひとまず、
写真とカードは預かっておくことにして、
帰省の支度を続けた。


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