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トパーズ
第19章 結婚披露宴とその後
「それで…
お父様、ごめんなさい。
私、ミケーレに勝手に披露宴に来てくださいって言ってしまいました。
岳人さんと私の晴れ姿を見て欲しくて…。
グランパ達の席にそっと座って貰います。
欧米人ばかりの席で目立たないように。
ダメですか?」


「…」


「ミケーレは、お父様のことを考えると、
とても列席出来ないって言ってましたけど、
やっぱり…」


「勿論、来ていただこう。
梨香子の体調が心配だから、
梨香子が気づかないようにしてくれれば良いよ。
僕も話がしたいよ。
彼のおかげで、
岳人という素晴らしい息子に恵まれたんだから」と言った。


「でも、岳人は、
勿論、僕の息子だよ?」と笑う。


泣いてしまって、
山田くんは声も出せない。


「コーヒー、淹れ直しましょうね?」と言って向きを変えて歩き出そうとして、
立ち眩みがしてしまった。


「麻衣子さん、大丈夫?」と、
びっくりして山田くんが支える。


「ん。
なんか、貧血っぽい」


「ちょっとソファに座ってて?
コーヒー、僕が淹れるから」と支えながらソファに運んでくれた。


「あれ?
もしかして?」と、お父様が言う。


「そうだ!
検査薬買ってきたんだけど、
まだ、チェックしてなかったね?」


「確認してくる」


「大丈夫?
まだフラフラしてない?」と山田くんがついてきてくれる。


「お父さん!
陽性だよ!」と、山田くんは珍しく大きい声を出した。



「そうか!
おめでとう!!
まだ、初期だから気をつけないとね。
明日、病院に来なさい」と言ってくださる。


山田くんは、自分達にはコーヒー、
私には焙じ茶を淹れてくれる。


「直近の生理からすると…
多分7月下旬が予定日かも。
あ、ちゃんと手帳で正しい日にちを確認して、
明日、先生に伝えますね」


「女医さんにしよう。
研修医とかには、診せないようにしよう」と、
あれこれ考えてくださるので、

「お任せします」と頭を下げた。


「明日は、診察したら、
本宅に寄るように。
お祖父様とお祖母様、
会いたがっていたぞ」と言って笑った。



そして、
「父親が2人いるなんて、
幸せじゃないか。
ちゃんと報告してくれて、
ありがとう。
お母さんは、まだ不安定だから、
この件は3人だけの秘密にしておこう」と優しく笑って、
お父様は家を後にした。
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