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トパーズ
第19章 結婚披露宴とその後
お父様とお祖父様が帰宅するのを待って、
家族揃っての夕食になった。


「岳人、みんなに伝えたのかな?」とお父様が言った。

「いえ、まだです」と言うと、

「じゃあ、岳人から報告しなさい」と促した。


2人で顔を合わせて頷くと、
同時に立ち上がった。

「麻衣子さんが妊娠しました。
まだ初期で安定していないので、
披露宴では転んだりしないように気を配りたいと思います」

「予定日は7月下旬です。
出産は出来たらこちらに戻ってと思ってますので、
ご迷惑をお掛けするかと思いますが、
宜しくお願いします」

そう言って2人で頭を下げた。


「あら!
迷惑だなんて!!
とても嬉しい話じゃないの」とお祖母様が言う。


お祖父様も笑いながらも、
「初期は大切にしないとな。
岳人、気をつけてやりなさい」と言った。


お母様は少しぼんやりした顔をした後、
「妊娠?
赤ちゃん、可愛いわよね?」と言って、
幸せそうな顔で笑った。


「お母様、
赤ちゃん産まれたら、
一番に抱っこしてくださいね?」と言うと、

「あら!
私なんかで良いのかしら?」と首を傾げるような素振りをして、
お父様を見た。

「梨香子さん、楽しみだね?」と言うと、
静かに微笑んで頷いた。



そして、美容室でのヘッドスパやエステでのお手入れ、
ジェルネイルにまつエクなんかもされて、
披露宴の当日は、
いつもノーメイクの私がモリモリに盛られた顔になってしまった。


「なんか、お人形みたいじゃない?
変な顔…」と言うと、
ヘアメイクの担当者が、
「そんなことありませんよ?
目鼻立ちがはっきりされてるのが、
より強調されて、
女優さんみたいですよ?」と言う。


私達の希望は全く聞き入れられることはなく、
白無垢から色打ち掛け、
その後、フランスで求めたドレスにグランパの家に伝わるティアラとネックレスでのお色直しということになっていた。


お色直しが多いと、
皆さまのご様子も判らないし、
お話しも出来ないのにとこぼすと、
新郎新婦は高砂に座っているだけで良いからと言われてしまった。


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