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トパーズ
第19章 結婚披露宴とその後
結婚式は、300人規模で、
親族と極一部の私達の招待客以外は、
学会の集まりか政治家のパーティーみたいで、面識がないおじさん達ばかりだった。

来賓の数も多くて、
スピーチばかりで参ってしまったけど、
家同士の披露宴だから、仕方ないのかなと思った。

そして、そんな大人数だったから、
ミケーレも欧米人席に馴染んでいて、
目立たずに済んでいた。


グランパが私の産まれた年のワインを、わざわざ飛行機で日本に来る時に持ってきてくれたので、
披露宴でお出しすることが出来たのが一番嬉しかった。

タキシードとドレス姿のグランパとグランマは、
勲章とかも身につけた第一正装で、
本当に素敵だったし、
ママとピエールは祖母が誂えたらしい紋付袴と黒留袖で列席してくれてた。

山田くんのお父様とお祖父様はモーニング姿で、
お母様とお祖母様は黒留袖。

私の祖父母は、紋付袴と黒留袖だった。


黒田先生のお席も用意して、
一番気に入っていたライブでドラムを叩いていた写真を置いて、
お料理も同じようにサーブして貰った。


最後に、私と山田くん、
それぞれの両親の6人で並んで、
両家を代表して、
山田くんのお父様がスピーチして終わった。

スピーチの時、少し不安そうなお顔をしてたので、
お母様の手をそっと握ると、
少しだけ微笑んで手を握り返してくれた。


お客様のお見送りはご負担になりそうだったので、
お祖母様にお願いしてお母様は控え室にお連れして貰った。



大臣みたいな人は、
スピーチが終わると先に帰ってしまっていて、
秘書の方が残っていたので、
取り敢えずお辞儀だけ繰り返した。

お祖父様と祖父も来てくれたので、
その他の大人の事情で参列してくださった方々についても、
お辞儀をしたり、
紹介されたりしていた。


本当にお呼びしたかった方にはお一人ずつ丁寧にご挨拶していった。

久し振りにあったまこちゃんや茉莉子さんも、
とても喜んで祝福してくれていた。

マスターさん達も、
「おかげで久し振りに会えたよ」と言いながら、
仲良さそうに一緒に帰って行った。


ミラノに事情を話しておいたから、
ミケーレはミラノの家族と一緒に会場を後にしたので、
お見送りの時も特別、言葉は交わせず、
「ありがとう。後で電話するね」とイタリア語で声を掛けた。







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