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トパーズ
第20章 出産はイベント!
本宅の滞在で、まずやりたかったことは、
肌着と布オムツを縫うことだった。

そう言うとお祖母様はひっくり返るほど驚いていた。

「今は紙オムツがあるでしょう?
大変なんじゃない?」と言う。

でも、オムツについては私もそのようにして貰っていたし、
夏生まれだからお洗濯してもすぐに乾くだろうし、
肌着もお肌に接するところに縫い目がこないように、
極上の柔らかいオーガニックコットンで手縫いしたいと思っていた。

鎌倉の祖母にもその話をしていたので、
極上の布を持って、顔を見に来てくれた。

そして、2人のお祖母様と一番年長のお手伝いさんの一緒に、
のんびり肌着や布オムツを縫って過ごした。


「おくるみは、フランスから贈ってくださるそうよ?」と言うと、
「お宮参りのお着物はどうしましょう?」と、
お祖母様達は楽しそうに話を始める。

そこに岳人さんのお母様がお花を持って来てくださった。

「可愛らしい薔薇を見つけたので、
麻衣子さんに…」と言ってくださる。

そして、
「まあ!
オムツを縫ってるの?
私、縫い物は出来ないから…」と言いながら、
丁寧に畳んでラタンのカゴに入れていってくれる。


「女の仕事って感じがしますね!」と言うと、
「あら!
岳人さんなら縫うの手伝ってくれそうだけど?」とお祖母様が言って笑った。


予定日ギリギリまで授業に出ていた岳人さんが東京に戻って、
2日後の朝、軽い陣痛が始まった。

ただ、それが陣痛だということにも気づかなくて、
急なお腹の痛さに驚いてしまって、
寝ている岳人さんを起こしてしまった。



「なんか…お腹、痛い…」と言うと、
岳人さんが飛び起きて、

「どうしよう?
救急車は…呼べないんだっけ?
取り敢えず、お祖母様とお祖父様に…」

「待って?
これって、陣痛かも。
破水は多分してないけど、
お手洗いに行きたい…」と言って、
支えて貰ってなんとかお手洗いに行ってみる。


「少し痛みが治まったけど…、
もう少し様子を見て、
また痛くなったら…
お祖母様を起こして貰おうかな?」と言った。


「何か、飲む?
お水、持ってこようか?」と、
岳人さんがキッチンに行ったりしていたら、
お手伝いさんが声を掛けてくれる。

「麻衣子様、どんな具合ですか?」と訊かれて説明すると、
「陣痛ですね。まだ大丈夫そうです」と笑ってくれた。
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