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トパーズ
第20章 出産はイベント!
お祖母様も目を覚まして様子を見に来てくださり、
それにお祖父様まで加わると、
「まだ大丈夫そうだけど、
心配だから病院に移動しよう」という話になって、
お隣からお父様までやって来て、入院することになった。


そこからがかなり時間がかかり、
おかげで鎌倉の祖父母も移動する時間も出来て、
ちょうどフランスから帰国する母も間に合う形で、夜8時半に無事に出産した。

男の子だった。


周りの大人達の喜びようが凄過ぎて、
私は出産による疲労と痛さで喜びは後からじわじわ押し寄せてくる感じだった。

そして、岳人さんの方が泣いて喜んでいた。


個室だったので、その日は岳人さんが一緒に病室に泊まってくれた。

ベッドをくっつけて、
痛がる私のお腹や腰をさすってくれたりして、
何度もキスをして、
なかなか2人とも眠れなかった。


「男の子だって、みんな凄く喜んでたね?
ミケーレにも電話だけしておいたよ。
泣いて喜んでた。
麻衣子さんにもおめでとうって伝えてくれって言ってたよ」


「グランパ達にはママが連絡してくれたけど、
明日、私達からも連絡したいな」


「しばらくお祖母様達の処で良いの?
麻衣子さん、気を遣ったりしない?」


「全然!
知恵袋のおかげで、
色々なこと、訊けるし、
皆さんに良くして貰ってて…。
でも、甘え過ぎかな?」


「甘えられて、嬉しいのかもよ?
鎌倉のお祖母様の処に行かなくて、良かったの?
里帰り出産って、本当はお嫁さんの実家なんでしょ?」


「でも、実家って…ないよ?
ママはフランスだし、
鎌倉は祖父母の家だし。
だから、回復するまで、
岳人さんの処で、甘えさせて貰ってから、
2人で子育て体制に入りましょう?
でも…札幌帰ったら、
やっぱり赤ちゃんを見てもらう人が必要だけどね?
ママが来るって言ってるけど、
どれくらい居れるのか、確認しなくちゃね?」


「うん。そうだね?
でも、取り敢えず夏休み期間は東京でだから、
その期間に、札幌でのこと、
相談していこうね?」


「もしも、見て貰える人が見つからなかったら、
私、育児休暇しても良いと思ってるの。
長い人生の中のほんの一瞬だしね?」


「…それも含めて、相談だね?
そして、それより、眠ろう。
1日、大変だったんだから…」と、
額にキスをしてくれる。
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