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トパーズ
第1章 出会い
火曜日の夜7時に、
先生はスクーターでやって来た。

前回メモをしてた教科書に準拠する参考書を一式持ってきていた。

基本的に文系科目は学校の進行よりかなり先まで自分で予習しておき、
授業で復習する位置付けでしっかりノートも取ることを言われた。
理系科目は、同じ形式で教えて貰うということで、
9時まで集中して勉強をした。

金曜日も同じ時間に来てもらった。

真面目な先生で、
ちょっと退屈で眠くなることもあった。

ゴールデンウィーク明けの中間テストは、
全体的に成績が上がってはいたけど、
理系科目はまだまだだった。

「ごめんね。期末はもう少し、
時間を増やそうね?」と先生は言った。


お昼にお弁当を食べながら、
由貴さんとお喋りする。

「家庭教師をお願いすることになったのに、
なかなか成績上がらなくて…」とボヤいたら、

「えっ?男の先生?
大学生?」と訊かれた。

「うん。三田の大学の4年生だって」

「キスとか、した?」って言われて、
飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。

「まさか!」

「ふーん」と笑われる。


「麻衣子ちゃん、お子ちゃまだもんね?」

「えっ?」と言うと、
由貴さんはヒソヒソと私に言った。


「私、中学から見てもらってる家庭教師の先生と、
エッチしてるよ?」

「!!」

「やっと最近、気持ち良くなってきたかな?」と笑う。

「初めては、絶対歳上が良いよ?
余裕あるし、リードしてくれるもん」と言うので、
赤面してしまう。

「もしかして、麻衣子ちゃん、
キスもしたこと、ないの?」

「ないよぉ。
気持ち悪いじゃない?
なんか、ヤダ」

「キス、気持ち良いけどね?
してあげようか?」と、私の頬を両手で包む。

「ダメダメ。
ファーストキスなんだから、
好きな男子とする!」

「だって、気持ち悪いんでしょ?
男子より女子の方が柔らかくて気持ち良いよぉ」

「もう、由貴さんてば、
揶揄わないで?」と言うと、

「しょうがないなぁ」と言って、
頬にキスすると、

「まあ、麻衣子ちゃんは清らかな乙女だからね?」と笑われた。


私の母はバリバリキャリアウーマンだけど、
ああ見えて古風で、
カトリックってこともあって、
「純潔は大切よ、麻衣子ちゃん」と言ってた。

別にそれを守っているという訳ではないけど、
私は何となく男子は苦手だった。
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