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トパーズ
第3章 ジャズ同好会
「麻衣子は?」

「何でも良いよ?」

「麻衣子は、マイコで良いんじゃない?
俺は、ジョニーで」

「なにそれ?」

「留学中、ジュンイチが呼びにくいからって、
なんか、そう呼ばれてたから」

「俺だけ、地名なんですけど?」とミラノがむくれるけど、

「じゃあ、下の名前にする?
純情な純くん」と言うと、

「へぇ。
俺と同じ字なのか。
純一と純くんね」

ミラノは、
「良いよ。紛らわしいから、ミラノで」と言った。


「バンド名は…考えておいて?」


「あー。満腹過ぎて動けなくなった!」とミラノがだらしなく和室に転がる。


「もう!
食器くらい下げてよね?」と言うと、
山田くんが黙って運ぶのを手伝ってくれる。


「ありがとう」とすぐ隣で言うと、
思ったより背が高くてびっくりした。
あんまり並んだこと、なかったなと思った。

山田くんは少し顔を赤らめて、
プイっと横を向いて、
「どういたしまして」と言った。


片付けが終わって、まったりしてると、
黒田先生が急に言った。

「ひとつだけ条件がある。
成績だけは、落とさないように。
何かあった時に絶対突っ込まれるからな」と、
真面目な顔して言った。


「はーい」とミラノは横になりながら、
適当な返事をした。

「帰るの面倒だな?
ここで寝て行っても良い?」

「ミラノが泊まるなら、
俺も泊まるよ?
麻衣子を襲ったりしたら困るからな?」

「黒田先生が一番危険じゃない?
淫行教師め!」とミラノが言うのを聞いて、
山田くんが眉を上げる。


「もう、2人ともいい加減にして?
私はね、家庭教師で一応告白されたヒトと別れて、
でも、顔を合わせなくちゃいけなくて、
大変傷ついてるんだから!」


「いやいやいや、麻衣子があの先生を捨てたんだろ?
ありゃ、未練タラタラで危ないから、
俺達、金曜の夜は見張りに来てるんだぞ?」


「そんなことないよ。
それにもうね、なんか空気みたいで、
居るのか居ないのかもわかんない」


「可哀想にな。
そもそも、キスが乱暴ってトコがダメなんだよ」


「もう、辞めて?
そういうことは、結婚してからすれば良いのよ。
山田くんだって、変な話されて、
困惑してるよ?」

「とにかく、俺、ここから動けない!」と言うと、
ミラノは本当にそこでイビキをかきはじめた。
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