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トパーズ
第3章 ジャズ同好会
「早く10歳くらい、歳を取らないかな?
そしたら、色気振りまいて歌えるのにね?」と言って笑うと、

「今のままでも、良いと思うよ?
それに、黒田先生、斎藤さんのこと、好きだよ。
僕に、釘を刺していったもん」

「釘を刺されなくても、
別に山田くんは私に興味ないでしょ?」と笑って、

「こっちの歌、やりたい」と、
物凄く意味深な曲を選んでみた。

女性の身体をアメリカ大陸の地図に見立てて、
隅々まで探っていくような歌詞。

山田くんの目を見ながら、
歌ってみる。


途中でその歌詞に気づいて、
紅くなって急にギターを止める。


「やっぱり、似合わないね?」と笑うと、
別の曲を選んで弾いて貰った。


「山田くんは、進路とか、考えてるの?」

「親から離れたいから、
なるべく遠くの大学に行きたい。
北大とか」

「専攻は?」

「医学部か獣医学部」

「お医者さまか、動物のお医者さんか。
素敵だね?
北大行ったら、遊びに行っても良い?
私、バイクの免許取って、フェリーで行くから」


山田くんのゆっくりした低い声を聴いてたら、
なんだか眠くなってくる。


「バイク?
身長、低くない?
足、つくの?」

「判んない。
でも、こっそり、
免許取りに行きたいんだよね。
取り敢えず、スクーターでも良いな」

「で、荷物詰めて、鞄一つで、
フェリーに乗って北大目指す!
クラーク博士の前で待ち合わせしてね?」

「斎藤さん、変わってるね?」

「あと、インドも行きたいな。
体力ある若いうちに。
きっと、結婚とかしたら何処にも行けなくなっちゃうに違いないから」

「インドね…」

「私、インド人にモテるんだよ?
インド料理食べに行くと、
絶対おまけにラッシーとかマンゴープリン貰えるもん。
色白でふくよかなのが美人さんなんだって?」

「うん。
斎藤さんは美人だよ?」


「結婚はしたい。
子供も欲しい。
でも、セックスは怖いな。
絶対、痛そうだもん。
山田くん、したことある?」

「うーん…」

「男の子ってさ、
絶対乱暴で痛くしそうで、
怖いもん。
山本先生だって、キスも乱暴で嫌だったけど、
言えなかった…。
そのくせ、結婚したいとか言うのよ。
順番違うでしょ…」

なんてことを口走りながら、
私はそのまま、山田くんに寄り掛かって眠ってしまった。



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