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トパーズ
第3章 ジャズ同好会
防音ルームには窓がないから、
朝になったのにも気付かず眠りこけていた。

ミラノが起きて、
「あれ?誰も居ないのかな?」と思いながら、
ソファに移動して二度寝したらしかったけど、
私は山田くんの腕枕で、
堅い床の上で寝ていた。

山田くんは、多分私の頭が重たくて、
熟睡は出来てなかったと思う。


お昼前に黒田先生が戻ってきて、
靴があるのに私と山田くんが居ないので、
私の部屋、母の部屋、ベランダと廻って、
防音ルームでぐっすり寝ている私達を見つけた。


先に山田くんを起こすと、

「おい、山田。
まさか、麻衣子を襲ってないよな?」と先生は訊いてたらしい。

「そんなことは…。
話をしてたら、いつのまにか寝ちゃってて…」

「キスくらいはしたのか?」

「そんなこと、しませんよ?」

「そうか」


途中で目が覚めていたけど、
起きるタイミングを失っていた私を、
先生が揺すって起こした。

「こらっ!
俺が居ない時に、
他のオトコと寝ないように!」

「えっ?
だって私、別に黒田先生と付き合ってる訳じゃ…
んっ…ん…」


隣に山田くんが居るというのに、
私を起こしながら、いきなり黒田先生は私の唇を塞ぐ。


「言わなかった?
俺、麻衣子のこと、好きだよ?
でも、教師だからさ、手は出せない」

「でも、キスしてるよ?」

「まあ、キスは挨拶っていうか、
コミュニケーションの一つだから。
別に山田としようが、
ミラノとしようが構わないけど、
セックスはしないでね?
卒業するの待って、
麻衣子の初めてをいただきたいからさ?」と笑う。

そして、山田くんの方を見て、
「という訳で、
俺、本気で麻衣子のこと、好きだから、
手を出したら本当にぶっ殺すよ?
キスまでなら、許す。
そのかわり、とびきり優しく、甘くキスしてやってくれ。
良いな?」と言って、
私を立たせてリビングに連れて行った。


山田くん、どう思ったのかな?

黒田先生、本当に私のこと、好きなの?

でもって、
何でミラノはソファでぐーぐー寝てるの?


本当に訳が判らなくなった。


そして、私と黒田先生とでブランチを作ったのをみんなで食べてから、
真面目に演奏の練習をしたのだった。
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