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トパーズ
第3章 ジャズ同好会
期末試験は、3人とも、まずまずの…
というか、凄く良い成績だった。

私達の高校は、毎回定期テストの度に、
職員室の前に理系と文系別で総合上位50人と科目別上位10人の名前が貼り出される。

3人とも、総合は50位どころか、トップ10に入っていた。


「これで、何かあってもまあ、突っ込まれないだろう」と、
黒田先生は笑った。


ライブの日は、2週間後の土曜日になった。
ミラノの家は、お父様とお母様が聴きに来てくれると言っていた。
山田くんのところは、
「親には言ってないし、誰も来ないよ」と言ってた。
なんか、訳ありなのかもしれない。
私のところは、勿論、誰も来ない。
ノルマもないから、別に良いかなと思った。


あっという間にライブ当日になった。


衣装は、
男子チームは、
黒いスーツに黒ネクタイに黒いサングラスという、
ブルースブラザーズみたいなのにすることにした。
身バレしたくないということもあったからだ。

私がちょっと困った。
同じ格好というのもどうかということになって、
大人っぽい黒いドレスに、
ネットが掛かった帽子を被ることになった。
くっきり紅い口紅を塗って、
ピンヒールを履いたら、
なんだか別人のようだった。

お店は、ジャズ好きの常連の年配客が多かった。
1stセットは、インストルメンタルメインで、
メジャーなスタンダードナンバーを中心にしたが、
とても好評で、
飛び入りでサックス奏者が入ってきてくれて、
とても盛り上がった。
途中、私がボーカルをする曲も2曲入れたが、
こちらも手拍子などもたくさんいただいて、
アンコールも貰った。


2ndセットは、山田くんのギターと私のボーカルメインで、
少しだけドラムとベースが絡むような構成で、
スタンダードジャズとボサノバを歌った。

こちらも凄く喜んで頂けて、
パーカッションやシェイカーを入れてくださるお客様も居た。

アンコールと言われて、
イタリア語で『アマポーラ』を歌った。
ミラノに発音を教えて貰った曲で、
ミラノのご両親に向かって歌った。


凄く楽しい夜で、
ステージの合間と終わった後に、
お客様やマスターさんとお話も出来て勉強になった。



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