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トパーズ
第8章 それぞれの事情
「麻衣子ちゃん、ご迷惑掛けてごめんなさいね。
純くんたら、注射怖いからって、
1人だけ予防接種、受けてなかったのよね?
大きい図体して、情けないわ。
連れて帰るのも大変。
パパも連れてくれば良かったけど、
今日はお酒飲んでたから置いてきちゃったの」


「今夜は高熱で動かすのも大変そうだから、
このまま寝かせておいても大丈夫ですよ?
明日もお休みだし、
明日の昼間、少しお熱が下がったら黒田先生の車で連れて行って貰いましょうか?
私、ワクチンしてるし」


「助かるけど、なんだか申し訳ないわね」


「早く気付かなくてかえって申し訳ありませんでした。
昼間も一緒に勉強してて…
途中からずっと寝てたのは具合悪かったからなのに、
疲れてるのかなって思い込んでて」


「あら、良いのよ。
この子、いつも熊みたいに寝てるしね。
お粥、作っていきましょうか?」


「それくらいなら、大丈夫ですよ。
駿くん、心配してるんじゃないですか?」


「麻衣子さんの処に行くって言ったら、
一緒に行くって大変だったのよ。
じゃあ、帰るわね。
こんな高熱じゃ、麻衣子さんに悪さも出来ないから安心よね?」


軽やかに笑いながら、
ミラノのお母様も帰って行った。


「山田はどうする?」


「帰りたくないから、
このままここに居る」


「俺も心配だから、泊まるよ」


「食材、買い出しに行かないと、
冷蔵庫が空っぽなの」


「ミラノ、1人で置いておけないから、
麻衣子、残っててくれる?
山田、付き合って」


そう言って、2人は買い物に出てしまうので、
私は小振りの土鍋でお粥を炊いて待っていた。

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