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トパーズ
第9章 予期せぬ客
夜中に嫌な夢を見て、
悲鳴を上げてしまったみたいで、
黒田先生が部屋に来てくれる。


「大丈夫?
ここに居るから」と、
頭を撫でてくれる。


「ココア、作ってこようか?」


「ソファで座って飲もうかな?」


「起きれる?」と、そっと身体を支えて起こしてくれる。


フラフラしながら立ち上がってリビングに行くと、
山田くんがダイニングテーブルに座ってマグカップを手にしていた。



「あのさ。
明日は俺、学校休めないから、
山田に居て貰おうと思って、
荷物持って来た。
俺もこっちに泊まるから」


「心配掛けちゃって…
ごめんなさい」


「心配に決まってるけど、
そんなこと、気にするな」と言いながら、
ココアを作って渡してくれる。


「まだ熱いから、
気をつけて」と言われたので、
両手でマグカップを持って、
息を吹きかけた。


「僕もインフルの診断書、貰ったから、
今週は休めるから。
家で一緒に勉強しながら、
身体を休めると良いんじゃない?」


「大丈夫なの?
試験前なのに…。
ごめんなさい」


「良いんだよ。
僕、麻衣子さんと一緒に居たいから」


「おいおい、
俺だって一緒に居たいんだからな?」と、
黒田先生が山田くんの額をコツンとする。


「ミラノがまた、
悔しがるな」と、
山田くんが少し笑った。


ココアを一口、
ゆっくり飲んでみたけど、
吐き気がしてしまう。


私は慌ててお手洗いに行く。


うがいをしてからリビングに戻る。


「白湯にしておこうか?
少しずつが良いな」と言って、
頭を撫でた。


「ごめ…」


「謝らなくて良いよ。
麻衣子は悪くない」と言って、抱き締めてくれる。


私は、さっき思ったことを口にした。


「私…穢れてしまった」


先生は静かに、
「穢れてなんてないよ。
悪い夢だと思って欲しいくらいだ。
意思に反して、
薬まで飲ませて、
拘束されてたんだよ。
何も出来なかったんだから。
だから、
自分を責めないで?
俺の麻衣子への気持ちは変わらないから」


私は震えと涙が止まらない。


「ソファに座る?
ベッドに横になる?」


「一緒に寝て欲しい」


「ん。判った」


黒田先生はそう言うと、
「山田、和室で寝てくれる?
俺、麻衣子と寝るから」と山田くんに声を掛けて、
一緒に母の寝室に入った。
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