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トパーズ
第10章 戦闘準備

同じように昼間は一緒に勉強をして、
食事をして、また勉強して、
夜は先生が戻ってきてから食事をして、
防音ルームで演奏の練習して、
シャワーをして眠る生活をした。
昼の合間には、
掃除をしたり洗濯をしたりもした。
「麻衣子さん、
小さいのにくるくる動いて、
たくさん家事をするんだね?」
「小さいのにって?」
「いや、なんか、可愛いなって。
小動物みたいじゃない?」
「失礼ね?
小動物って?」
「ごめん。
可愛いって言いたかったんだけど…」
週の半ばで、
粗大ゴミも出せて、
嫌な思い出ごと、お布団も捨ててしまった。
フレームだけになったベッドを見てたら、
カーテンとかも気になって、
ストックしてたマリメッコの面白い柄の布で、
カーテンを縫って、
岳人さんにぶら下げて貰った。
ついでに、家具の位置も全部変えてみたら、
違う部屋みたいになった。
「でも…やっぱり、
思い出しちゃうからヤだな。
多分、下から見える電気もダメなんだわ」と言って、
シーリングライトも外して貰った。
「これは今度、買い替えする!」と言って、
暗い部屋のドアを閉めた。
週末には、ミラノが久し振りにやってきた。
「あれ?
なんか雰囲気、違くね?」と家の中を歩いて、
私達の顔を見た。
黒田先生が、
家電屋さんでシーリングライトを買って持ってきてくれたので、
それを交換すると、
だいぶ私の部屋の空気感も変わった。
ミラノには、まだ話してないけど…。
多分、聞いたら泣いてしまうだろう。
それで、取り敢えず、
私の理系に変更する話をした。
「ええ?
そうなの?
医学部?
国公立の?
じゃあ、同じクラスになれるかな?」
「ミラノは国公立で、
何学部に行くつもりなの?」
「薬学部かな?
医学部は無理っぽいよ」
「私も無理かな?」
「わかんないけど、
努力と運じゃない?」
「運?
適当ね?」
「でも、勉強は一緒に出来るじゃん?」
と楽しそうに笑った。
来週からは、
また、学校に通い始める。
少しだけ、不安もある。
待ち伏せとかされたら怖いな。
見透かしたように、
「僕が送り迎えするから、
大丈夫だよ?」と、山田くんが言うと、
「何、それ?
俺も送り迎えしたい」とミラノも言って笑った。
食事をして、また勉強して、
夜は先生が戻ってきてから食事をして、
防音ルームで演奏の練習して、
シャワーをして眠る生活をした。
昼の合間には、
掃除をしたり洗濯をしたりもした。
「麻衣子さん、
小さいのにくるくる動いて、
たくさん家事をするんだね?」
「小さいのにって?」
「いや、なんか、可愛いなって。
小動物みたいじゃない?」
「失礼ね?
小動物って?」
「ごめん。
可愛いって言いたかったんだけど…」
週の半ばで、
粗大ゴミも出せて、
嫌な思い出ごと、お布団も捨ててしまった。
フレームだけになったベッドを見てたら、
カーテンとかも気になって、
ストックしてたマリメッコの面白い柄の布で、
カーテンを縫って、
岳人さんにぶら下げて貰った。
ついでに、家具の位置も全部変えてみたら、
違う部屋みたいになった。
「でも…やっぱり、
思い出しちゃうからヤだな。
多分、下から見える電気もダメなんだわ」と言って、
シーリングライトも外して貰った。
「これは今度、買い替えする!」と言って、
暗い部屋のドアを閉めた。
週末には、ミラノが久し振りにやってきた。
「あれ?
なんか雰囲気、違くね?」と家の中を歩いて、
私達の顔を見た。
黒田先生が、
家電屋さんでシーリングライトを買って持ってきてくれたので、
それを交換すると、
だいぶ私の部屋の空気感も変わった。
ミラノには、まだ話してないけど…。
多分、聞いたら泣いてしまうだろう。
それで、取り敢えず、
私の理系に変更する話をした。
「ええ?
そうなの?
医学部?
国公立の?
じゃあ、同じクラスになれるかな?」
「ミラノは国公立で、
何学部に行くつもりなの?」
「薬学部かな?
医学部は無理っぽいよ」
「私も無理かな?」
「わかんないけど、
努力と運じゃない?」
「運?
適当ね?」
「でも、勉強は一緒に出来るじゃん?」
と楽しそうに笑った。
来週からは、
また、学校に通い始める。
少しだけ、不安もある。
待ち伏せとかされたら怖いな。
見透かしたように、
「僕が送り迎えするから、
大丈夫だよ?」と、山田くんが言うと、
「何、それ?
俺も送り迎えしたい」とミラノも言って笑った。

