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そぶりをやめて
第3章 3週間
汐里が気が付いた時には、もう佳佑が同じ布団の中にもそもそ入って来たとこだ。

...マジか。

いや、『嫌だ!』とか、『キモっ!』というワケではないが。

なんだろう。

『え、寝ようと思ってたのに』ぐらいか。

ってゆーか、『早めに言ってくれたら、もうちょっと早くベッドに来たのに』とかかも。

なにせ、もう深夜1時近い。

それはなんというかー。
ばーちゃん家のデブ猫が寝ようとした時やって来て、布団の上で遊び出したー。ような感覚かな。

『えー、相手して欲しいの〜??(まんざらでも無い)』

...みたいな?

違うか。


汐里がぐるぐる考えを巡らせてる間に、ゆっくりと了解を得るかのように、佳佑の指が動き出している。

遠慮がちに、それでいてなんかゴマかすように、もぞもぞしている。

汐里もどう反応したらいいものか、どのタイミングで向こうに向けばいい?

まだ今回で3回目なので、2人共がぎこちない。


佳佑の指が汐里の肌に直接触れ、肌の温度差を互いに感じ取る。

「つめたっ。めっちゃ冷えてない?」
「そう?」

夜はまだ寒い4月の半ばに、ブランケットをかけていたとはいえ長時間ネットテレビを見ていたので、少しだが体が冷えている。

それに、ちょっと標準よりぽよっとしている佳佑は、普段から体温が高い。

いつの間にか後ろから抱きかかえられていて、佳佑の温もりを感じる。

互いの指が絡まってはいるものの、まだ探り探りだ。


何か言ったほうがいいのかな。

前2回は、なんかまだ勢いみたいのがあったけど、ちょっと今回はどうしていいやら。


佳佑の意を決した様な吐息が、汐里のうなじに触れる。

「...このベッドの使用感、調べてみよーぜ」

「ふっ。何それ〜」

何を言い出すのかと思ったら。

くそダサすぎて、1周回って面白いわ。

んでもって、力が抜けるわ。

ムードなんてこれっぽっちもないセリフ。

でも、こんなぐらいでいいかも。

「そんな笑うか?」

そうは言いつつも、ガチガチに硬かった佳佑の声にも笑いが感じ取れる。

「いいね。試そ」

少しだけ振り返りそう言う唇がふさがれる。

!!

何だかんだと言いつつ、まっけーは慣れてはいるのだ。

相手が汐里だから、ぎこちなくなってしまうだけで。
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