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第3章 ３週間

互いのパジャマもあるので定かではないが、腰の辺りに佳佑の固いモノをうっすら感じる。

ありがたいなあ...。

昔から汐里は、良く言えば”ボーイッシュ”、悪く言えば”色気のない”体つきなのだ。

当時の彼氏や、好きだった相手に『全くそんな気になれない』と何度言われたことか。

言われる度に、可愛い系やフェミニン系のヨウソを取り入れたりとかしたのだが、ちーっとも似合わなくて。
結局自分でボーイッシュ系でまとめてしまっている。

そんなカラダに、”そうなって”くれて、ありがとうっていうか。

たとえ、佳佑がちょいぽちゃで、汐里好みのソソられるカラダじゃなかったとしても。

きっとそれはお互い様。
頑張って応えなくてはと思う。


少しずつ覆い被るようにして舌を差し入れてくる佳佑に、汐里も腕を伸ばし舌を絡ませる。

どちらもがその動きを待っていたのか、互いの肌の上を指先が這い、脚が交差する。

いつの間にか汐里のパジャマの中を手が深く入り込み、指がなだらかな丘の上を動き回っている。

柔らかく少しじれったいぐらいの動きに、体の芯が疼いてくる。

キスの合間に、甘く吐息が漏れそうになって、顔をなんとか逸らし堪えた。

その間に佳佑の唇が首筋を経由して、顕になった胸にたどり着く。

「...っ」

掴むように持ち上げられた胸先に音を立てて吸い付いたかと思えば、焦らすように間隔を開け舌先でつついてくる。

「ぅ...」

カラダ中を這い回る指に、パジャマのズボンが下されてゆく。
するすると足元近くまでくると、邪魔なそれを汐里自ら蹴って脱ぎ去る。

その間にショーツの上を、佳佑の指先がかすむようにうごめく。

確かめるように、ショーツの縁をなぞるようにゆっくりと移動して、わずかな刺激が汐里の肌につたわる。

次第に、膨らんだ箇所やワレメの上を往復し始めるものの、やはり布地の上からだとじれったくて仕方ない。

今までにない焦らした動きに、汐里も思わず腰が動く。

前回までの２回は、どちらかと言うと性急で。
こんなに前戯に時間をかけてはない。

もうハヤク入れてしまって欲しい。

目を閉じ顔を背けたまま、そう願う。

その思いが伝わったのか、佳佑の指が張り付いた布地をかいくぐって肌の上を進みはじめた。

「んっ...」

探って動く指先に、腰がくねる。