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そぶりをやめて
第19章 250日
ギリギリの人数でまわしているからか、毎日フル稼働でヘトヘトになってしまう。
コロナ明けと言わず、もう一人増やしてほしい所だ。

溜まっていた洗い物をこなしつつ、成道のアシストをしつつ、お客さんの食器などを下げつつー。

「汐里、またね〜!」
「まっけーによろしく〜」
「またLINEするねー」
「ありがとうね〜!!」

最後まで居た同級生たちも帰って、今度は座席の掃除&除菌。
テーブルなどを並べ直して、お弁当を詰める時に数を広げやすいように配置して。
トイレの掃除もして。
1ケ月のメニューが発表されてはいるが、明日のメニューを確認して、SNSで今一度告知して。
今日、SNSに載せたやつ、載ったやつを確認。

ほんっと、やる事が多岐に渡る。

「さ、今日も仕舞うよ〜」

朝早くから仕込みをする為早く帰りたい成道に声を掛けられて、やっと切り上げて帰宅する。

今日も疲れた。

今まで事務仕事だったので、ここまで体を使うことは無かった。
最初の頃は、翌朝に筋肉痛になっていた。
この頃は、そこまで痛くならなくなってきたので、少し慣れてきたところか。


それでも家に着く頃はどっと疲れて、本当は家事とかしたくない。
でも、メニューを考えて、ご飯作らなきゃだし。
その前に家にある食材が少なくなってきたのを思い出して、スーパーで買い物もしなきゃだし。
家に着いたら、洗濯物を取り込まなきゃだし。

ぐるぐる段取りを考えながら、買い物を済ませ、マンションに着く。
玄関先についつい買い込んだ買い物のエコバッグを一旦置いて、鍵を閉めて靴を脱ぐ。

「おかえりー」
「はっ?え、佳佑?」

帰るの早くない?
ってか、エプロンなんてどこから出てきた?
似合わなすぎて、それも衝撃。

「遅かったと思ったらスーパー寄ってたのかー。重いもの買うならまた休みの日でいいのに」

荷物をひょいっと持って運んでゆく。

「大根が安くなってたからさぁ。って、え、なんでいんの?」

この時節柄、残業などはない佳佑だが、それでもいつもの時間より早いと思う。

「たまにはご飯作ろうかと思ってさ。汐里、荷物いいから、手洗ってきて」

驚きのあまり、帰宅時のルーティンを飛ばしていた。
慌てて洗面所に行き、しっかり手洗いうがいをする。

「といっても、まだ野菜切っただけなんだけどー」

キッチンから佳佑の声がする。
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