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そぶりをやめて
第19章 250日
「何を作るつもりなの?」
「こないださー、パエリアの素?買ったじゃん」

そういえば。
ごく最近、汐里たちが住む田舎のショッピングモールに、あの”カ〇ディ”がオープンした。
そこで、珍しいレトルトやら素的なやつを沢山買っちゃったのを思い出す。
あの中の、”お好みの野菜を加えて、ホットプレートで作るパエリア”ってのを作る予定のようだ。
テーブルの上には、ホットプレートが出ている。

急いで部屋着に着替えて、キッチンに戻る。

「ごめんね。やるよ」
「いいって。もうコレ並べるだけだから。座ってて~」

それじゃあ、申し訳ない。
朝、汐里は寝ててその間、佳佑が朝ごはんから洗濯からお風呂掃除からとやってくれているのに。
だから、本来、夜は汐里の担当なワケで。

ホットプレートのプレート部分に、佳佑が鼻歌を歌いながら、米やら野菜やらを並べている。
特にすることなくて、コップやら箸、皿なんかを並べていく。

「ほんと、今日は何かあったの?」

仕事で何かあったとか?
何か事件?事故??
だって、そうでもないと早帰りとか、考えられない。

でも、その割に、鼻歌歌ってるし。
なんか楽しそうだし。

でも、気になって聞いてしまう。

あ、それかなんかお祝いの日??

「今日さ、DOUに、あの軍団が来たでしょ」

ん?は?

成道と倫子が、カフェのお店を決めたのだが。
お店の名前が『ハンバーグ道(DOU)』というのだ。

道をDOUと読む。
ハンバーグのお店というのを全面的にアピールするの為のそのまんまと、成道の”道"を合わせたそうだ。
倫子も、字は違えど”みちこ”と読むので。
2人のお店として”道”を選んだらしい。

それと、「今日のランチ、ハンバーグ(は)どう?」ってのとを、カケているらしい。

なんともオヤジギャグみたいで、汐里は微妙に思ったのだが。
成道たちはノリノリだし、もう2か月近く毎日聞いているウチに慣れてきた。

佳佑は、全部だと長いとか言って「今日のDOUはどう?」とか。
これまたダジャレで、毎日の忙しさなんかを聞いて来る。
もう、否定するのもツッ込むのも疲れてきて、最近はスルーだ。


「軍団って...、れいちゃんたちのこと?」
「そう。連絡あってさ〜。同窓会LINEにも写真載ってるよ」

そう言えば、載せていいか聞かれた気が。
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