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そぶりをやめて
第4章 1ヶ月と3日
なんか見ちゃいけないものを見た気がする。

でも、凄くいいものを見た気もする。


ラブラブなんなろうな、というのは、よく分かった。
とくに旦那さんの方が、ベタ惚れっぽい。

本当は違うとこにキスしたかったのかも。

トレイの上に食器を重ねて、店員さんが建物の影に隠れるように、消えていった。

「な、たなっち。そろそろ出ようぜ」
「えー。まだゆっくりしてたい〜」

急ピッチで食べたので、まだ1時間ぐらいしか経ってないと思う。

さっき佳佑が頼んでいた、チェリーのなんちゃらパイが美味しかったので、あれを単品でおかわりしたい。。

普通サイズより少し細めなのと、奪い合って食べたのであまり味わえ無かった。
いや、でもひとつは食べ過ぎかなぁ。と迷ってて

佳佑が深刻そうな顔と小声で。

「ほら、時間が時間で、人並び始めたっぽい」

時間?

そう言われると、カフェ利用のお客さんでいつの間にか店内はいっぱいだ。

汐里たちの席は奥まっているから分かりにくかったが、入口がひっきりなしに開いたり閉まったりもしている。
おそらく順番待ちの名前を書いているのだろう。
コロナで店内で並ぶのが出来ないので、名前と乗ってきた車のプレートナンバーを書いて、車で待つシステムだ。

座席の間隔が広く、次の人が待っている感覚が掴みにくいからか、前回汐里たちも相当待った。

「ほんとだ。え、でもチェリー〜」
「隣で買って帰ればいいじゃん」

そうだった!

カフェと、隣のケーキ店は、入口の横の土間が繋がっている。
もちろん、同じケーキのお持ち帰りが可能だ。

「まっけー、いいこと言うねぇ!」
「だろ!」

カフェのお会計を済ませて、店舗間の暖簾をくぐって、ケーキ店に入る。
同じ古民家だが、かなりリノベーションされていて、スッキリした印象の店内だ。
ショーウィンドウの向こうは、ガラスで厨房が結構丸見えだ。
作業されているのが、今は1人なのかな?がよく見える。

はじめてこっち来たけど、前回も買って帰ればよかった。
セットの時のミニサイズじゃなくて、普通サイズのケーキが当然ながらずらりと並んでいる。
フルーツやゼリー、ムースなんかがそれぞれ乗っているからか、めっちゃキラキラだ。

「はーい。お待たせしました〜。どれになさいますか?」
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