この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
そぶりをやめて
第4章 1ヶ月と3日
航平って、旦那さんかな。

しかし、このパティシエさんも楽しそうに笑っていて。
航平さんと呼ばれた睦美さんの旦那さんと、仲良さげなのがよくわかる。

「...瑞希」

いつの間にか厨房から、女性のパティシエが出てきていた。
少しドスの聞いたような声に呼ばれた、ワイルドイケメンのパティシエがビクッとなっている。

「はい!仕事シマスー」

明らかにキビキビと働き出した。
それを確認して、女性のパティシエさんは、厨房に戻った。

短いやり取りだったが、こちらもひょっとしてご夫婦?
まさか??

睦美さんのほうをチラリと見ると、くすくす笑っていて。
やはりこっちも夫婦なのでは?

「たなっち、行くよ」
「え、ちょ。今日はありがとうございました」

お会計をいつの間にか済ませケーキも持った佳佑に背中を押されて、かろうじて御礼を言いながら外に出た。

もう少しお喋りしたかったのに。

「話しかけすぎ」
「だってー」

本当は、竹林の写真に今日気づいたこともお伝えして、お詫びしたかったし。
なんか、まだ話をしたかったんだもの。

「マジで、昔から初対面の人と抵抗ないよな」

そうなのだ。
人見知りとは無縁で、結構話しかけてしまう。

大人になってからは、向こうが引く事が分かってきて、気をつけるようにしてるけど。

「まっけーもでしょ」

「俺?結構人見知りだし」

え〜?

「知らない場所とか行くのも苦手」

またまた〜。

ここ1ヶ月、色んなところに行ってるし。

ってか、まっけー、営業でしょ。
知らない人と仕事してんじゃん。

今まで何回も転勤があったって言ってたし。

「仕事は、なんとかね。そりゃ、するけど」

プライベートは、違うってこと??

「だから、たなっちは前から凄いなと思ってさ」

汐里は、自分でも行動力があるとは思う。

とあるバンドが20年近く好きで。
全国各地のライブ会場に遠征に行くし、聖地巡礼もする。
各地でオフ会にも参加し、仲間を増やしている。
3年前には、そのバンドが海外遠征に行くのにも、その仲間と追っかけた。

今はコロナでどこも行けないし、ライブ参戦出来ないが、ライブストリーミングは参加している。

「いや〜、それほどでも」

「でも、さっきのはやりすぎ。オバちゃんみたい」


...はい。
/240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ