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そぶりをやめて
第5章 2ヶ月
「...あっち、って?」

れいちゃんが言った意味がなんとなく分かったけど、はぐらかしてみる。

「セックスよ。セックス」

んなハッキリ言われてもー。

「ちょっとー。そんなコト聞く〜?」
「だって気になるじゃん」
「まぁ、確かに大事だけど」
「ヤることヤってんの?」
「言い方!!」
「じゃ、なんて言うのさぁ」
「もうちょっとオブラートに包むっていうかー」

パソコンの向こうにいる3人は、結婚に関して汐里より先輩だ。


れいちゃんは、今は小学生の子どもが生まれた直後あたりに、旦那の不倫で離婚。
今はラブラブなパートナーがいるらしいのだが、再婚は考えてないらしい。

ゆーなは、20歳で結婚して、中学生、小学生、幼稚園、と3人の子どもがいる。

しろべぇも結婚していて、保育園に通う子どもがいる。
汐里が入籍した春頃には、その子が骨を折ったとかでバタバタしてたらしい。


聞きたがりのれいちゃんに、ほかの2人も口では制止するものの気になってるようだ。

汐里は、昔からこのテの話があまり好きではない。

この3人に比べると、明らかに経験不足な気がするから。
ひけらかす知識もないし。
かといって、その場の流れで話を合わせてたらボロが出そうだし。
無関心を装うしかない。


「ヤらないと、子どもは出来ないよ?」

そりゃそうなんだけど。

子どもは結構好きな方だと思う。
最近は小生意気になりつつある甥っこですら、目の中に入れてもいいぐらい可愛い。
そのぐらい、甥っこたち3人の面倒は、産まれた時からよく見てる。

2年前までは、れいちゃんたち3人の家にも、よくそれぞれ子ども連れで行き交っていた。

折に触れて、子ども欲しいなぁと思っていたのだ。


いっそのこと、この3人に相談するかな。

かなり恥ずかしいけど。


「ヤっては、いるんだけどね...」

まぁ、まだ2ヶ月だし。

週一ペースだし。

もうちょっと狙ったほうがいいのかもしれないけど。

それを佳佑には言い出せずにいる。


「あー、ウチも2人目狙ってるんだけど。なかなかよ?」

そう言い出したのは、しろべぇだ。

そこからは、しろべぇの妊活中のほうへ話がシフトして。

汐里は胸を撫で下ろす。



話を逸らしてくれたのかな。

と気づいたのは、随分あとだ。
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