この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
そぶりをやめて
第1章 0日婚 ~当日
お正月のリモート同窓会で、家飲みの解放感からか、深夜までみんなベロベロに酔っぱらって。

そしたら、ずっと彼女がいなくて汐里と「35まで独身だったら結婚しよう!」と独身協定を結んでいた岩(いわ)ちゃんに、8つも下の彼女が出来たらしい。
しかも、妊娠中とかで。入籍間近というのが発覚する。

ここ2年ほど婚活をしても、上手くいかないし。
コロナでここ半年ほど、お休み中だし。半ば諦めかけてて。
「冗談じゃなくて、マジ岩ちゃんでいいかな」って思っていたのに!
最後の砦だったのに!!

「出会いがナイ!誰か紹介して!」と吠えていたら。

どこからともなく「まっけーと汐里で、結婚したら?」とか提案された。

数年前に皆で婚約祝い飲み会までした、まっけーこと佳佑が、その後フラれて今だ独身ということが発覚。

傷口を掘り返されヤケになって悪ノリした佳佑に、やさぐれ汐里が乗っかって。

「おーし、じゃ、俺ら、結婚する?」
「いいよー、しちゃうしちゃう!!!」
「おー?言ったな?ウソじゃないな?」
「あっら~、そっちこそ怖気づいちゃった?」

これこそ売り言葉に買い言葉。
ゆーなやれいちゃんを含め、みんなに囃し立てられたー。

でも、そんなの”あるある”だろうし。
あんなのその場のノリであって。
あそこで拒否したら場が悪くなるから、と思ったんであって。

「まさかねぇ」
「ねぇ~」
「でしょ。そー思ってたよ、私も」

今から2週間前に、ワザワザ1泊2日の帰省までして、プロポーズめいた発言をしてくるまでは。

「え。ちょっとまって?しおりたちって、あの“0日婚”?」
「あー。そうなるね。いま流行りの」
「え。流行ってんの?」

確かに、ニューズでコロナ禍、そういった結婚もある、とは聞くけど。
まさか自分がそうなるとは。

恋人からの結婚、では完全になく。
家族になるための、結婚。

見合いや婚活アプリで出会う初対面の人と、ある程度の関係性を築く為にデートを重ねて、ある程度仲良くなってからの結婚か。

むか~し仲良かった、ある程度知った同級生と、その場のノリと勢いでしてしまう結婚。

その違いなだけ。と、自分を納得させている。
/240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ