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そぶりをやめて
第8章 140日
「うん。こっちも美味しい」「交換する?」「する〜」

結局、半分こして食べたようなものだ。

もう1回歯を磨かなきゃと思うものの、チカラが出ない。

「...寝ようぜ」

佳佑が並べられた布団のひとつに入った。

今日ぐらい、いいか。

汐里も、自分の布団に入る。

しかし、客間なのがなんだか落ち着かない。

客間のある母屋と、増設した離れがあって。
母屋の2階に、祖母のきえの部屋があり。
離れの1階に両親、そして2階には佳佑や彰佳の部屋もある。

増設したのも、佳佑が生まれた頃らしく、新しいわけでなく。
特に今の佳佑の部屋は凄く狭い。

そう言って、母屋の1階にある、姉の美佳たちファミリーが普段泊まるという客間に布団を敷かれた。

床の間に、なにやら掛け軸やら木彫りの大黒様やら。どこかのお土産のお酒の壷やら。
そうかと思うと、部屋の隅には衣装ケースがいくつかあって。
美佳の子どもたちが遊んでいるカラフルなおもちゃやぬいぐるみ、本などが詰まっている。
それらのアンバランスが、ちょっと異質なカンジがする部屋だ。


佳佑は、薄い布団にくるまってる。

サスガに、こんな中ではしないか。

汐里も目を瞑る。

疲れすぎて、ソッコー寝れそう。

「おやすみ...」

「寝ちゃうの?」

自分の布団で丸まってたと思っていた佳佑が、汐里の布団の中に入ってきている。

「!ちょ!」

後ろから、ぎゅうっと抱きしめられた。

「寝ようよ。疲れたよ」

「俺は、寝れないよ。汐里、なんかいつもと違うし」

そりゃあね。

義実家にお泊まりということで、いつものバンTにショーツ姿でウロウロするわけにいかない。
ヨソイキなパジャマをネットで購入した。
某プチブランドの綿100%の半袖とハーフパンツ。

このごくありふれた、色気なぞ微塵も無い格好なのに。
ってゆーか、佳佑も同じのがいいとか言うので、色違いの同じパジャマだ。

違いは、汐里がノーブラというワケにもいかないので、ナイトブラをしている、ぐらい。

「...それでか。おっぱい、おっきい」

後ろから、手が伸びて胸の上で踊る。

確かに、どうせならと、寄せて上げるタイプにしたけど。

「エロいね、このブラ」

サイズがなくて、汐里にしては派手な柄になってしまった。

見られることはないと思っていたから。
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