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そぶりをやめて
第8章 140日
「誰も覗かないよ」

そうだろうけど、真っ裸で寝るのはちょっと。

ブラを探し出したものの、チカラが出なくて着れそうにない。
だいたい、体を起こすのもやっとだ。
パジャマの袖を通すのすら怪しい。

「ほら、これだけ着たら」

エアコンの風量を元に戻した佳佑が、汐里に自分のパジャマの上着を上からすぽんと被せた。
佳佑は、ズボンだけ履いてるようだ。

確かに、これならなんとか袖に腕が通る。

あとは、ショーツがどこにあるのかー。

「も、寝ようぜ。これだけ着とけば大丈夫」

佳佑に抱きしめられて、布団に入らされる。

チカラが本当に出なくて、抵抗出来ない。



いっつもヤった後は急激な睡魔がやってきて、ただひたすら眠りたくなる。

ここまでパジャマを探すために、なんとか目を開けていたのだが、もう限界。

もう寝よう。


頭を撫でられている気がする。

体もなんか重たい気もするけど、暖かい。


「汐里」

ん?

「好きだよ...」


そんな、いいのに。


ヤる前ならともかく。


後に、そんなセリフー。


あ、でも、セリフだからいいのか。


夫婦、という名のセフレ、みたいなものだもの。


合理的セックスで繋がってる。






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