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そぶりをやめて
第8章 140日
「たなっち、たなっちー。起きろって」

くるまっていた布団ごと激しく揺すられて、目が覚める。

「うー」

「うー、じゃねぇよ。洗濯するから、どいて」

ぼーっとしながら、布団から出ようとして、ここがマンションのいつもの寝室じゃないのに気付いた。

急激に目が覚める。
義実家で寝坊とか、ヤバ過ぎでしょ。

「え!今何時」
「慌てなくても、6時なったとこ」

なーんだ。
って、6時ならまだ早くない?んな早く洗濯する?

起こしかけていた体を、布団に横たえる。

「でも、シャワー浴びるでしょ」

ん?シャワー?

「おやじたち、散歩に出かけたからさ。シャワーなら、今だよ」

佳佑もシャワー浴びたのか、こざっぱりしてるし、髪がちょっと濡れてる。

それに比べ、汐里は汗と唾液とモロモロで、ベタベタしてる。
なにより、佳佑のパジャマの上着をのみを着て、ショーツすら履いてない。
周りのシーツはシワシワ、薄い夏掛け布団も乱れ、微かにニオイもしてて、明らかに“ヤった後”なカンジ。

「ほら、洗濯しとく」

確かに、このシーツたちを義両親に見つかるのは、カナリ恥ずかしい。

っていうか、義実家であんな...。

布団カバーをテキパキと外してる佳佑は、ごく普通でいつものカンジ。
昨日のことを思い出して、なんだか目があわせられない気持ちになってるのは、汐里だけのようだ。

「あと30分で帰ってくるよ」

義両親は、毎朝40分ほど近所を散歩する。
散歩といっても、ジョギングの一歩手前で。
夏のこの時期は、帰ったらシャワーを浴びる。

「...急いで、シャワー浴びてくる」

汐里は、荷物から着替えなどを持って風呂場に急いだ。




「あら、汐里さん、おはよう。早いのね」

急いでシャワーを済ませ、ついでに歯磨きや軽く化粧をし終える頃、佳佑の母親が帰ってきた。
父親は、もう少し後に帰ってくるらしい。

洗面所を出たところですれ違い、ギリセーフ。

「おはようございます〜!」

なんだか、悪い事をした後みたいに、緊張してしまう。
そろそろと居間に向かうと、佳佑が朝食の用意をしてくれていた。

「ほい。味噌汁」

いつも佳佑が作ってくれるカンジの朝食が並んでいる。
すこし品数が多くて、器が実家っぽい。
ルーツは、ここなんだと再認識。

「「いただきます」」
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