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そぶりをやめて
第9章 160日 〜その1〜
グラスを受け取って、今度はゆっくり飲んでゆく。

「っはーーー」

おかわりしたお水がものすごく冷たくて、やっと大きく息が出来た。
それでもまだ体は熱くて、まだ洋服とか着たくない。
少しのぼせたみたい。

汐里が座っている前に、佳佑が膝立ちして心配そうに覗き込んでいる。
乱れた髪の毛を指先拾って、戸惑いながらも耳にかけてくれている。

「ベッドまで運ぼうか?」
「...大丈夫」

飲み干したコップを佳佑に渡して。1人がけのソファに横向きに体を預ける。
ほんとは横になりたいけど、このリビングには、背もたれがゆったり寝そべるようなこの1人がけのソファが2つあるだけなのだ。

ベッドのある寝室は、このリビングの中にあるむき出しの階段を登った先のロフトにある。
階段幅もそれほど広くないし、少し傾斜がキツい。
いくら佳佑にでもちょっと抱き抱えてのぼるのは難しそう。

「もうちょっとこうしてたら、落ち着くから」
「分かった。...じゃ、あんま時間ナイから、荷物詰めとく」

チェックアウトの時間まで、後40分程らしい。
受付のある管理棟まで少し距離があるので、ゆっくりはしてられない。

テキパキと動き回る佳佑を、ぼやっとソファから眺める。

ほんと、元気過ぎるでしょ。
朝からあんな何回もヤっておいて。
こっちは体力がもたないんですけど。

「たなっち、そろそろ着替えたほうが良くない?」
「んー」

よっこらしょっと。 と体を起こして、洗面所にもどる。
着替えを置いたままだし、化粧もざっとしないと。


なんとかチェックアウトに間に合って、一旦キャンプ場を後にする。
テントのほうのチェックインは、3時かららしい。
施設内のレストランは食べ飽きたので、車でほど近いところにあるパン屋さんに出かけることにした。

小高い丘の上にあるパン屋さんには、全粒粉を使ったハード系を中心とした美味しそうなパンが溢れていた。

フランスパンのサンドイッチやお惣菜パン、スイーツぽいパンなど、色んな種類のパンと、オススメの自家製レモネードとを買って、景色のよさそうなテラス席に座る。

「「いただきます」」

例によって一種類ずつなので、分け合って奪い合って食べた。
11時近いのに、今日初めての食事だ。
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