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そぶりをやめて
第9章 160日 〜その1〜
そんな都合よくいくかな。
図々しくないかな。
ま、とりあえず、電話してみよう。
倫子の携帯に電話してみる。
「えー、汐里ちゃん!新婚旅行じゃないの?あ、お義母さんから聞いちゃったとか?ごめんごめん〜!!」
こちらが何か言う前に、怒涛のように倫子が喋り出す。
「うん。スゴい電話がかかって来ててー」
「汐里ちゃんが帰ってきてからにしましょって言ってたんだけどなぁ。そうか〜。そりゃ言っちゃうよね〜」
電話の向こうで、兄の成道の声がして、電話が代わる。
「おー、汐里。わりーな。ま、そーゆー事だわ」
あっけらかんとしていて、そう言うだけ言ってまた倫子に電話が戻された様だ。
「今、お店にいるのよ。もう少ししたら業者さんが来るの」
成道の同級生で、リフォーム業者がいるらしい。
数年前まで焼き鳥屋をやっていたお店を、改装する。
お店のナナメ前ぐらいに、これまた同級生がやってる和カフェがあって。
そこは元和菓子屋さんを、おなじリフォーム業者の友だちが改装してカフェにして。
持ち帰りのドリンクとか、映えるものを取り入れてて。
今SNSとかで、お客さんが増え始めているらしい。
佳佑がベンチで寝そべって、汐里の服の裾を引っ張ってくる。
「...あのさ、私が手伝えそうなことがあったらさ、言ってね」
「えー!!助かる〜!!」
恐る恐る言った言葉が言い終えないうちに、倫子の喜びが爆発する。
「実は頼もうと思ってたのよ〜!!」
ナナメ前の和カフェのように、SNSに力を入れたいとは思ってるけど。
成道も倫子もあまり得意ではない。
汐里が手伝ってくれたらいいけどな〜。
仕事あるし、新婚だしなぁ。忙しいよなー。
外部発注する予算はないし。
少し教わって、自分たちでするしかないかなぁ。
サワリだけでも、ちょっと手伝って貰えたらな。
と思っていたらしい。
「いや、実は...」
忙しいどころか、近いうち失業してしまう。
「え!そうなの!ちょっと、なーちゃん!!」
向こうでなにやら、成道と大急ぎで話し合っている。
「汐里、手伝ってくれんの?いたっ、何す...じゃなくて、手伝ってくれるか?」
向こうで倫子にドツかれた音がする。
「スタッフも雇うつもりだったし。汐里が働いてくれたら、すげー助かる」
図々しくないかな。
ま、とりあえず、電話してみよう。
倫子の携帯に電話してみる。
「えー、汐里ちゃん!新婚旅行じゃないの?あ、お義母さんから聞いちゃったとか?ごめんごめん〜!!」
こちらが何か言う前に、怒涛のように倫子が喋り出す。
「うん。スゴい電話がかかって来ててー」
「汐里ちゃんが帰ってきてからにしましょって言ってたんだけどなぁ。そうか〜。そりゃ言っちゃうよね〜」
電話の向こうで、兄の成道の声がして、電話が代わる。
「おー、汐里。わりーな。ま、そーゆー事だわ」
あっけらかんとしていて、そう言うだけ言ってまた倫子に電話が戻された様だ。
「今、お店にいるのよ。もう少ししたら業者さんが来るの」
成道の同級生で、リフォーム業者がいるらしい。
数年前まで焼き鳥屋をやっていたお店を、改装する。
お店のナナメ前ぐらいに、これまた同級生がやってる和カフェがあって。
そこは元和菓子屋さんを、おなじリフォーム業者の友だちが改装してカフェにして。
持ち帰りのドリンクとか、映えるものを取り入れてて。
今SNSとかで、お客さんが増え始めているらしい。
佳佑がベンチで寝そべって、汐里の服の裾を引っ張ってくる。
「...あのさ、私が手伝えそうなことがあったらさ、言ってね」
「えー!!助かる〜!!」
恐る恐る言った言葉が言い終えないうちに、倫子の喜びが爆発する。
「実は頼もうと思ってたのよ〜!!」
ナナメ前の和カフェのように、SNSに力を入れたいとは思ってるけど。
成道も倫子もあまり得意ではない。
汐里が手伝ってくれたらいいけどな〜。
仕事あるし、新婚だしなぁ。忙しいよなー。
外部発注する予算はないし。
少し教わって、自分たちでするしかないかなぁ。
サワリだけでも、ちょっと手伝って貰えたらな。
と思っていたらしい。
「いや、実は...」
忙しいどころか、近いうち失業してしまう。
「え!そうなの!ちょっと、なーちゃん!!」
向こうでなにやら、成道と大急ぎで話し合っている。
「汐里、手伝ってくれんの?いたっ、何す...じゃなくて、手伝ってくれるか?」
向こうで倫子にドツかれた音がする。
「スタッフも雇うつもりだったし。汐里が働いてくれたら、すげー助かる」