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そぶりをやめて
第9章 160日 〜その1〜
倫子に言わされてる感が満載だが、ちゃんと雇ってくれそうな雰囲気だ。

「あ、はい。頑張ります。よろしくお願いします」

なーちゃんに、こんな言葉遣いする日が来るとは。
なんだか恥ずかしいけど。

「よろしくね、汐里ちゃん!詳しくは帰ってからね!」
「はい!よろしくお願いします」
「うふふ。楽しくなりそう!あ、えっと、佳佑さんによろしくね〜!新婚旅行楽しんでね!」


怒涛の如く電話でのやり取りが終わった。

「よかったね」
「...なんか、信じられない」

こらからどうなってゆくか、全く予想がつかない。
物事が動くスピードが、凄く早く感じる。

「そーゆう年回りなんじゃね?」

そう言われてみると、結婚も、あれよあれよと進んで。

決まる時は、そんなカンジなのかもしれない。

上手くいくかどうかは、置いといて。

「大丈夫。上手くいくよ」

寝そべったままの佳佑が、汐里の手を取って指を絡める。

「まっけーって、なんか、ポジティブだよね」

思いつく言葉がないので、ポジティブという言葉を使ったが。
好機を逃がさないというか、流れを上手く見定めるというか。
すいすい〜っと、いいとこ取りしてる印象だ。

「いや、俺、元々は石橋を叩いて叩いて渡るタイプ」
「うっそー!」

確かに、ベッドとか大きな買い物の時は、これでもか、というほど調べたりとかしてたけども。

汐里と結婚するまで、何事にも時間をかけて取り組んできた。
それは、仕事は勿論のこと、私生活でも。

「俺が、何年か前に結婚しかかってたじゃん」
「...そりゃ、覚えてるよ」

5年ほど前、佳佑が婚約したと、仲間内でお祝いの飲み会したもの。
その時には確か、婚約者の写真も見た。ような気がする。

「婚約するまで、3年付き合ってて」
「...結構長いよね」

昔の彼女の話とか、何で今すんだろ。

なんか、モヤっとする。

「そっから1年後ぐらいに、まあ、色々あって別れたんだけど...」
「色々って?」

思い切って、聞いてやれ。
今まで、なんか聞く機会がなくて、この辺りのイキサツを知らない。

「んー、まぁ。街の子だったからさ。実家連れて来たら引いてたよね」
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