この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断の自由形
第1章 水泳部の夏合宿
まったく忙しいったらありゃしない…
大島里美は首を左右に振った。
コキコキと小さな音が鳴り、少しだけ肩が軽くなったような気がした。
この青少年センターの食堂に調理人として働きはじめて20年、すっかり古だぬきになってしまった。
今週は、センターの利用学校が一校ということで 里美一人で食堂を賄わなければいけなかった。
「とんだとばっちりだわ」
他の調理師さんたちは早々と休暇届を提出して逃げてしまった。
食事の用意などは里美一人でやれるが、清掃などや何だかんだと仕事は山積みだった。
大きなゴミ袋を集積場に投げ込んだ。
「これで本日も終わりだわ」
急ぎ足で駐車場へと向かう。
近回りしようと、コーチングスタッフ宿舎の裏を通りかかったときだった。
「ああ~ん…だめぇ~」と若い女の声がした。
たしか、今回の利用校のコーチは男性だったはず。
そこで、ハッと気づいた。
教師と生徒とのよからぬ関係…
里美はかすかに明かりの漏れる部屋の窓から中の様子を伺った。
大島里美は首を左右に振った。
コキコキと小さな音が鳴り、少しだけ肩が軽くなったような気がした。
この青少年センターの食堂に調理人として働きはじめて20年、すっかり古だぬきになってしまった。
今週は、センターの利用学校が一校ということで 里美一人で食堂を賄わなければいけなかった。
「とんだとばっちりだわ」
他の調理師さんたちは早々と休暇届を提出して逃げてしまった。
食事の用意などは里美一人でやれるが、清掃などや何だかんだと仕事は山積みだった。
大きなゴミ袋を集積場に投げ込んだ。
「これで本日も終わりだわ」
急ぎ足で駐車場へと向かう。
近回りしようと、コーチングスタッフ宿舎の裏を通りかかったときだった。
「ああ~ん…だめぇ~」と若い女の声がした。
たしか、今回の利用校のコーチは男性だったはず。
そこで、ハッと気づいた。
教師と生徒とのよからぬ関係…
里美はかすかに明かりの漏れる部屋の窓から中の様子を伺った。