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禁断の自由形
第1章 水泳部の夏合宿
『すまん育美…
悪いが午前中だけでも休ませてもらうよ…』
とにかく1時間でも2時間でも、あともう少し眠りたかった。

「さあ、朝練するよぉ~」
相川育美の号令に全員が「はあ~い」と元気よくプールに向かって駆け出した。
一人、食堂に残った吉本は大きなあくびを連発した。

「ずいぶんお疲れなんですねえ…」
背後からの声に振り向くと、センター職員の婦人がテーブルを拭きながら笑顔を投げかけた。
「慣れないコーチを引き受けたものですから…」

さりげない会話のはずだった。
だが、吉本の言葉に対して婦人が返えしてきた言葉に思わず凍りついた。
「夜の練習も手とり足とり教えてるんですよね?」

「な、なんのことでしょうか?…」
心拍数が一気に跳ね上がった。
平静を装ったつもりなのだが、言葉が震えてしまっていた。
「先生…就寝するときは窓のカーテンを閉めなきゃねえ…」
み、見られていたのか!!?

「な、なんのことでしょうか…」
ここは知らぬ存ぜぬを決め込まなければ…
「見ちゃったんですよ、私…背中に白いモノをタップリと…激しかったですよねえ」
やはり見られていたのか…
言い訳をしなければ…
そう思うのだが、言葉が見つからなかった。
「やっぱりピチピチの高校生の体は格別でしたか?背中になんて射精せずに若いオマ○コに突っ込んだまま射精したいんじゃないですか?」
だったら、いいものあげましょうか?と、
婦人はエプロンのポケットから コンドームを取り出した。

「これさえあれば挿入したまま…」
そう言ってウフフと微笑んだ。
『欲しい!!コンドームがあれば育美に挿入したまま射精できる!!』
その思いが表情に出てしまったのだろうか、
婦人は「差し上げますわ」と言った。
そして続けてこう言った。

「でも、タダというわけにはいかないわ…魚心あれば水心ありってね…」
婦人は微笑みながら吉本の手を取って、
自分の胸に導いた。
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