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夫人は貢ぎもの
第3章 凌辱
目の前で夫の誠一が
見ず知らずの女とSEXをしている…

この世で最も見たくない光景が
そこに展開されていた。

夫は拒むように首を振りながらも、
腰は悦んでピクンピクンと跳ね上げている。

いや、首を振っているのは拒んでいるのではなく、快楽にラリっているように見えなくもない。

「あなた!やめて!!あなた~…!」

里子の声に誠一が振り向く。

『ああ…里子、許しておくれ…
これは俺が望んでしていることではない。
俺は…俺はこのあばずれに犯されているんだ!』

そう訴えようと真摯な眼差しを里子に送ろうとしたが、
その眼差しは香奈惠の秘壺による快楽でいやらしく微笑む恍惚の眼差しとなった。

「ほら奧さん、
旦那はなんだかんだと言いながら楽しんでるようだぜ。
あんたもいいおもいをしないと損だぜ」
黒木が耳元で囁く…

あまりにも耳の近くで囁くものだから
黒木の唇が耳をなぞり、
まるで唇で耳を愛撫されているようだった。

里子はゾクゾクとしてしまった。
それは恐怖による悪寒ではなく、
不思議なことに甘美に打ち震えてしまったのだ。

「黒木!早う連れてこいや!!」

会長が苛立たしそうに声を荒げる。
黒木さん、準備出来ましたぜと
縄師の大岩も促した。

「奧さん、参りましょうか、
あんたの相手は勿体なくもうちの会長だ。
しっかり可愛がってもらいな」
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