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バツイチと言わせない
第3章 康介と希美子
「この部屋は暑いでしょ?
まだカーテンを付けてないから…
下へいらっしゃい冷たいフルーツを用意してあるの」
そう言われればたしかにエアコンを稼働させてあるにもかかわらず汗ばむほどの室温だった。

1階のリビング謙アトリエで二人はカットフルーツを食べた。

「康介君はフルーツでは何が好きなの?」

「桃が好きです」

そう答えながら
脳裏で昨夜の希美子の桃のようなヒップを思い出していた。

「私はねえ、バナナよ
それも大きくて堅いやつが好き」

そう言って康介を見つめて妖しく微笑んだ。
ドギマギしてる康介に追い打ちをかけるように

「さっき私のショーツを見て愉しんでいたでしょ? ううん、それだけじゃないわ昨夜も…私のヌードと行為を見てたでしょ?」

バレている!なにもかもバレている…

その通りですごめんなさいと素直に頭を下げるんだと心の警鐘がなるのに、康介は耳を真っ赤にしてうつむいて黙りこくってしまった。


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