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バツイチと言わせない
第5章 深まりゆく愛
剃ってほしいのはやまやまだったのだが、
今夜は笹崎が引越祝を持って訪ねてくるという。

希美子は彼にお別れを告げるつもりだが、
別れるのなら最後に抱かせろと言い出しかねない。

もしその時パイパンにしてあると
他に男を作ったのだなと嫉妬されて
別れ話がこじれるのが怖かった。

自分でもつまらぬ男に引っかかったなと思う。
だが現にこうして
今まで生活できていたのは
笹崎という後ろ盾があったからだ。

笹崎と別れるということは
生活の後ろ盾を失うこととなるのだが、
あの男に今後一生付きまとわれることよりは
貧しい生活になってもいいから自由を得たいと思った。

希美子の頭は今夜の笹崎とのことで埋められていく。
いつしか欲情は萎え、
アソコが渇いていくのを感じていた。
そんな希美子の心情などお構いなしに
康介の興奮は上昇していく。

昨日はフェラチオをしてくれたのだから
今日はクンニをさせて欲しいとお願いしよう。
いや、上手くいけば挿入させてもらえるかなと
期待に胸は膨らんだ。

だがそんな時に限って邪魔は入るもので、
尻ポケットに突っ込んでいたスマホが着信音を鳴らし出した。

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