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彼女のお母さん
第2章 母の秘め事
いても立っても出来なくなった雄一は、
感染病で不要不急の外出を
自粛しなければいけないというのに
瑠璃子と美登里が住むマンションを目指して
原付バイクを走らせていた。
恋人の瑠璃子から合鍵を渡せてもらっていたので
それでマンションのオートロックは
難なく解除できた。
意気揚々とエレベーターに乗り込むと、
通い慣れた瑠璃子の住んでいるフロアよりも
階上のフロアを選んだ。
そう、そのフロアこそ
美登里とかなり年配のおっさんが住んでいる
部屋のフロアだった。
フロアに降り立ち、雄一は困ってしまった。
この階に住んでいると
瑠璃子から教えられていたものの、
何号室が美登里の部屋なのか
皆目見当がつかないからだ。
防犯上、このマンションには
表札が掲げられていない。
いや、表札があったところで
年配のおっさんと入籍してしまった美登里の
姓がわからないので辿り着けるはずもなかった。
『何やってんだ…俺って奴は…』
美登里に会いたいという衝動にかられて
マンションに来てみたものの、
自分の浅はかさにつくづくバカだと思い知った。
感染病で不要不急の外出を
自粛しなければいけないというのに
瑠璃子と美登里が住むマンションを目指して
原付バイクを走らせていた。
恋人の瑠璃子から合鍵を渡せてもらっていたので
それでマンションのオートロックは
難なく解除できた。
意気揚々とエレベーターに乗り込むと、
通い慣れた瑠璃子の住んでいるフロアよりも
階上のフロアを選んだ。
そう、そのフロアこそ
美登里とかなり年配のおっさんが住んでいる
部屋のフロアだった。
フロアに降り立ち、雄一は困ってしまった。
この階に住んでいると
瑠璃子から教えられていたものの、
何号室が美登里の部屋なのか
皆目見当がつかないからだ。
防犯上、このマンションには
表札が掲げられていない。
いや、表札があったところで
年配のおっさんと入籍してしまった美登里の
姓がわからないので辿り着けるはずもなかった。
『何やってんだ…俺って奴は…』
美登里に会いたいという衝動にかられて
マンションに来てみたものの、
自分の浅はかさにつくづくバカだと思い知った。