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彼女のお母さん
第2章 母の秘め事
女とセックスがしたいという欲情ではない。

ただセックスがしたいだけなら
瑠璃子の部屋に行けば
喜んで股を開いてくれるだろう。


美登里に触りたい…

美登里の声が聴きたい…

美登里の匂いを嗅ぎたい…


思春期の男の子のように
憧れの女性に近づきたいという想いだけが
雄一を突き動かせていた。


『仕方ない…それとなく瑠璃子に
美登里の部屋番号を聞いてみよう…』

きっと瑠璃子は怪訝に思うだろう。

部屋を訪ねるのなら
私も一緒に行くわと着いてくるかもしれない…

それでもかまわなかったが、
出来れば美登里と二人だけの時間を持ちたいと願った。

瑠璃子の部屋へ行こうと
エレベーターホールへ行くと
ちょうどエレベーターが
上昇してくるところだった。

雄一のいるフロアでエレベーターが停止し、
ドアが開いて降りてくる人影を見て
雄一は卒倒しそうになった。

雄一の祈りが天に届いたのか、
なんと降りてきたのは美登里だったのだ。

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