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彼女のお母さん
第2章 母の秘め事
雄一は、そんなものを手で払いのけて
美登里に抱きつきたい衝動をグッと堪えた。

「あの…手伝いというのは?」

雄一は美登里に尋ねた。


「そうそう、あのね、
シーリングライトの蛍光灯を換えて欲しいのよ」

このマンションは少しばかり古いので
備え付けのシーリングライトは
いまだに蛍光灯タイプだったのだ。

「そろそろLEDに代えなきゃと
主人とも話してるんだけどね」

そんなことならお安い御用ですよと
雄一は椅子の上に立って
シーリングライトのカバーを外した。


「助かるわ~、さすが男の子ね」

美登里はカバーを雄一から受け取り、
フロアに置くためにしゃがみ込んだ。

ローライズのデニムを履いていたものだから
しゃがみ込むと腰から尻にかけて
かなり際どく肌を露出させた。


『美登里…
やけにエロいパンティを履いてるじゃねえか!』

そう、その日、
美登里はTバックショーツを身に着けていたのだ。

白い肌に黒いTバック…

そのコントラストが見事で
雄一は凝視してしまった。

それだけではない、その光景に欲情してしまい、
素直に下半身が反応していた。


「じゃあ、蛍光灯を外して頂戴」

立ち上がった美登里の視界に飛び込んできたのは
テントを張った雄一の股間だった。

椅子の上に立つ雄一の股間は
美登里の顔の真ん前だった。


『まあ!この子ったら…』

生理現象だから仕方がないわねと
美登里は見て見ぬ振りを決め込んだ。

まさか己の腰から尻にかけての露出が原因とは思ってもみなかった。

無事に蛍光灯を交換し終わると、
「さあ、お茶にしましょう」と
美登里は雄一をテーブルに着かせた。

先ほどから雄一は押し黙ったままだった。

雄一の顔を見て美登里はハッとなった。

青年の純粋な目が、
いつしか欲情に飢えたギラギラとした
男の目になっていた。
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