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彼女のお母さん
第3章 美登里の過去
「あ…あの…私、
どんな仕事をするんでしょうか?」

ドアのそばで立ちすくむ美登里に向かって

「あなた、美人ね。
さあ、こちらへいらっしゃい
メイクをしてあげるわ」と

ナヨナヨとした華奢な男が
女言葉で喋りながら美登里の手を引いて
ドレッサーの前に座らせた。

何が何だかわからないままにメイクを施され、
まるで別人のように
艶めかしい女に変身させられた。

「よしっ!じゃあ始めようか!」

ソファにふんぞり返った黒サングラスの男が
号令をかけると
部屋の一番奥で座っていたバスローブを纏った頑強な男が
スクッと立ち上がると
バッとバスローブを脱ぎ捨てた。

その姿を見て美登里は「きやっ!」と悲鳴を上げた。
なんと、バスローブを脱ぎ捨てた男は
一糸まとわぬ全裸だったからだ。

「さあ、あんたもさっさと脱ぎな」

全裸の男はふにゃふにゃのペニスを
揉みながら美登里に脱衣しろと急かした。

「えっ?脱ぐ?」

何をカマトトぶってるんだと、
カメラを携えた別の男が言った。

「これ…何の仕事ですか?」

訳がわからずに美登里は
偉そうにふんぞり返っている男に尋ねた。

「何の仕事?
裏本の撮影に決まってるじゃねえか」

ギャラは、あんたの男がさっき持って帰ったよ。

だから金額に見合う分の仕事は
キッチリとしてもらうからなと男が言うと、
メイクを施してくれた華奢な男が
美登里の服を脱がし始めた。

竜二がお金を受け取ってしまったからには
逃げ去ることはできない…

美登里は覚悟を決めて
華奢な男の手を振り払って自分で脱衣を始めた。

だが、ブラとショーツだけは
どうしても抵抗があり脱ぐことは出来なかった。

「まあいい、そこから先は
竿師さんに任せようじゃないか」

そう命じられた素っ裸の男が
美登里を抱きかかえてベッドに寝かせた。

そして初対面であるにも関わらず、
素っ裸の男は美登里に抱きついてきた。

「この仕事は初めてかい?
まあ、俺に任せたら悪いようにはしないさ」

男はそう言うと
いきなりディープキスをしてきて
ウネウネと蠢く舌を
美登里の口の中に潜り込ませた。

「イヤっ!」

美登里は逃げようとしたが、
男にのし掛かられて身動きが取れない。
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