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彼女のお母さん
第3章 美登里の過去
その後も美登里を指名する男たちは
ロクな奴がいなかった。

次々と前戯もないセックスをさせられ
5人目の男が終わる頃には
おまんこと腰が限界だった。


『これから毎晩
こんな辛い想いをしなければならないんだわ…』

美登里は自分に借金を押しつけて
逃げた男を呪った。

いつか自由になったら
居場所を突き止めて殺してやろうと心に誓った。



ウトウトとしたものの
結局、美登里は
しっかりと寝たという感覚はなかった。

カーテンもない窓からは朝日が射し込み、
朝の到来と共に起き出さねばならなかった。


強い陽射しを受けながらも
他の女達は爆睡していた。

『これぐらいの根性がなければ
ここでは生活していけないんだわ…』

稼いでやる!

お金をドンドン稼いで
一日でも早く自由の身になってやるわと
美登里は朝日に向かって腹をくくった。



お金の亡者になった美登里のサービスは過剰で、
ふた月もしないうちに
お店のナンバーワンホステスに昇りつめた。

借金もみるみると少なくなってゆき、
ママさんからも
「たいしたものね…
この分だと数年でここから出て行けるわね」
と太鼓判をいただいた。
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