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彼女のお母さん
第1章 序章
〈モリマンの女〉
ピンク色の背景に
赤い手書きの文字が艶めかしい。
やがてタイトルが消えて
ラブホの部屋が映し出された。
メルヘンチックなラブホの部屋が画面に現れると
それまで興味なさそうに画面を見ていた瑠璃子が
俄然興味を持ちだして
食い入るように画面を見始めた。
数秒後、一人の男が画面右手から現れた。
後ろ姿ではあったが、
かなり体格の良い男だと見受けられた。
ぷりぷりの男の尻に
「まあ!これってもしかしたら
エッチなビデオなのかしら?」と言った瑠璃子の声は心なしか震えていた。
「そう。でもおそらく
普通のアダルトビデオじゃないと思うよ」
雄一がそう言った次の瞬間、
裸の男はクルリと画面に向かって振り返った。
「キャッ!!」
画面を見ていた瑠璃子が小さく悲鳴を上げた。
それもそのはず、
振り返った男の股間には
モザイクが掛かっておらず、
男のシンボルが
ぶらりと垂れ下がっていたのだから…
「えっ?えっ?これってまさか…?」
鈍い瑠璃子もモロ出しのペニスを見れば
これが正規のアダルトビデオではなく
いわゆる裏モノだということを理解したようだ。
「そうみたいだね。
こういうものを見ていたなんて
お母さんもやっぱり女だったと言う訳か…」
「お母さんをふしだらな女みたいに言わないで!
昔に付き合っていた男が残していったものかもしれないし」
母親を淫乱な女と思いたくないのは理解できた。
だが、瑠璃子の一縷(いちる)の望みも
次のシーンで打ち砕かれた。
[さあ、早く勃起させてくれよ]
画面の男はそう言ってベッドに横たわった。
そして一人の女が現れて
男のペニスに手をかけた。
カメラワークがゆっくりとターンして
女の顔を映し始めた。
その女の顔を見て、
雄一と瑠璃子は唖然として固まってしまった。
その女の顔は間違いもなく
瑠璃子の母である若き日の美登里だったからだ。
ピンク色の背景に
赤い手書きの文字が艶めかしい。
やがてタイトルが消えて
ラブホの部屋が映し出された。
メルヘンチックなラブホの部屋が画面に現れると
それまで興味なさそうに画面を見ていた瑠璃子が
俄然興味を持ちだして
食い入るように画面を見始めた。
数秒後、一人の男が画面右手から現れた。
後ろ姿ではあったが、
かなり体格の良い男だと見受けられた。
ぷりぷりの男の尻に
「まあ!これってもしかしたら
エッチなビデオなのかしら?」と言った瑠璃子の声は心なしか震えていた。
「そう。でもおそらく
普通のアダルトビデオじゃないと思うよ」
雄一がそう言った次の瞬間、
裸の男はクルリと画面に向かって振り返った。
「キャッ!!」
画面を見ていた瑠璃子が小さく悲鳴を上げた。
それもそのはず、
振り返った男の股間には
モザイクが掛かっておらず、
男のシンボルが
ぶらりと垂れ下がっていたのだから…
「えっ?えっ?これってまさか…?」
鈍い瑠璃子もモロ出しのペニスを見れば
これが正規のアダルトビデオではなく
いわゆる裏モノだということを理解したようだ。
「そうみたいだね。
こういうものを見ていたなんて
お母さんもやっぱり女だったと言う訳か…」
「お母さんをふしだらな女みたいに言わないで!
昔に付き合っていた男が残していったものかもしれないし」
母親を淫乱な女と思いたくないのは理解できた。
だが、瑠璃子の一縷(いちる)の望みも
次のシーンで打ち砕かれた。
[さあ、早く勃起させてくれよ]
画面の男はそう言ってベッドに横たわった。
そして一人の女が現れて
男のペニスに手をかけた。
カメラワークがゆっくりとターンして
女の顔を映し始めた。
その女の顔を見て、
雄一と瑠璃子は唖然として固まってしまった。
その女の顔は間違いもなく
瑠璃子の母である若き日の美登里だったからだ。