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レンタル熟女
第2章 クラブを経営する夫婦
「さあさ、こっちですよ」
タクシーで連れられて
辿り着いた大阪キタの新地であったが
男は有名どころのクラブを
次々とスルーして暗い路地裏に亜由美を誘った。
一瞬、路地裏に連れ込まれた瞬間に
抱きつかれるのではないかという不安が
頭をかすめた。
そんな考えが表情に出てしまったのだろう。
男は「大丈夫、取って食いやしませんから」と
亜由美に声をかけた。
「あ、いえ…そんなつもりは…」
「暗い路地裏ですからね。
連れて来られた女性は皆尻込みするんですよ」
毎度のことで慣れているのだろう。
男はそのように弁解した。
「それとも、こうやってデートするのにも
貴女をレンタルしたほうがいいのかな?」
「あ、いえ…プライベートとお仕事は別やから…」
実を言えばレンタルして欲しかった。
なにせ、猟奇的な男から逃げるのに
自費で交通費を支払ったものだから
懐がとてつもなく寂しかったからだ。