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揉ませていただきます
第8章 女性編 女指圧師

「動画、見る?」

良かったよ、とも
これからもお前を大事にするよとも
甘い台詞も言わず、
セックスの後の第一声がそれでした。

出血し、ザーメンが溢れ出るのを
ティッシュで拭わず静子はショーツを履きました。

「よかったら、動画をメールに添付してやろうか?」

この男、イケメンだけど最低だと思いました。

「さよなら!」

捨て台詞を残して静子は体育館倉庫を飛び出した。


結局、誠二とはあの日を境に別れた。

静子は地元の小さな会社に勤める予定だったが、
批難を浴びながらも内定を断り、
卒業と共に過疎地の、この温泉地にやって来た。

仲居として住み込みで働きながら
整体師の免許を取るために夜学に通った。

マッサージ師がいれば
リラクゼーションの幅が広がると
旅館のオーナーも快く夜学に通わせてくれた。


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