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愛の隠れ家
第3章 他人のセックスを見てしまう
「愛子さぁ~~ん」
聡美の呼びかけに
慌てて浴室の洗剤をシャワーで流し
「はい?なんでしょうか?」と
大きな声で返事をした。
「悪いけど211号室に行ってくれない?」
「211号室ですか?」
濡れた手をタオルで拭きながら
寝室に戻ってみると、
さきほどと同じ状態で
作業が進んでるとは思えなかった。
「お湯がでないそうなのよ。
多分蛇口を開きすぎだと思うの。
少し絞ってあげるとでるはずだから、
確認してほしいの」
「わかりました。でも、それでダメなら?」
「そんときは、フロントに連絡して
指示をもらって。
私はさあ、ほら、
ここの片付けが遅れ気味だし、
ここを担当するから…」
なんだかうまく言い丸められた気がしないでもないけど
下っ端なのだから
何事も言われた事を一生懸命がんばるしかなかった。
愛子が急いで部屋を出て行ったのを確認すると、
聡美は再び妄想の世界に沈んでいった。